枝の冬芽の写真を撮ろうとしていると、土の塊が枝にありました。ネットで調べると、スズバチの巣であるということです。本当は、中を割ってみるといいのですが、写真を撮るだけにしました。

 

「●スズバチは「ドロバチ」と呼ばれる蜂の仲間です。ドロバチの特徴はその名のとおり、巣の材料として泥を使うことにあります。スズバチは泥を楕円形に固めたような巣をつくります。中は粘土によって、5個~10個の幼虫室がつくられており、それを更に強固な土で覆った構造になっています。スズバチの幼虫はウジ虫型で、巣立ちのときまで巣の中にこもって、さなぎから成虫へと成長します。親は幼虫のエサとして、チョウやガの毛が少ない時期の幼虫を巣に持ち帰ります。スズバチの幼虫は親が持ち帰ってきたチョウやガの幼虫を食べて成長していくのです。この食性は、成虫になってもほとんど変わりません。親は産卵を終えると巣の口を塞ぎ、中では幼虫が親の残したエサを食べて成長していきます。越冬する場合は幼虫の形のままで、翌年の春に羽化して巣から飛び立ちます。そうしてまた羽化したスズバチが新たに巣をつくり、次の世代の子供をつくるのが、スズバチの活動における一連のサイクルとなっています。スズバチはおもに木の枝や壁、墓石などに巣をつくります。また、階段の角などにも巣をつくることがあるでしょう。非常に小さく見つけづらい巣といえます。見慣れない土の塊があったら、スズバチが飛んでいないか観察してみるとよいかもしれません。」(ハチ110番)

 

スズバチの巣?(20201207  大泉緑地)

 

ハチ