カンブリア紀の化石は、世界で数か所でしか発見されていません。その一つが、カナディアンロッキーのバージェスです。5億年前の、生物が初めて増え始めた頃の化石です。勿論、水の中の生き物しかいませんでした。
バージェスは、かなりの高山なので、登り5時間、下り5時間という大変な道のりでしたが、無事行くことができました。化石は絶対に持って帰ることが出来ませんが、その地に立ったことで、のちのちバージェスの化石を見た時に、実感をもって見ることが出来るようになりました。
ネットでは次のように説明されています。
「約5億500万年前(カンブリア紀中期)のものとされ、これは、カンブリア爆発よりもやや後の時代である。嫌気性の高い粘土状態で急速に化石となったらしく、軟体部がよく保存され、体の組織が観察される。また、通常は化石に残らないような軟体性の動物の化石がきれいに残っていることでも注目を受けた。バージェス頁岩をカナディアン・ロッキーの高所(2300メートル)で最初に発見したのは米国の古生物学者であるチャールズ・ウォルコットで、1909年のことであった。彼は翌年には本格的な発掘を開始した。1910年 - 1913年と1917年にわたって発掘調査を行い、さらに1919年と1924年にはくず岩の再確認を行った。その結果、彼は65000個を超える化石を収集した。それは今も国立自然博物館に保存されている。主要な動物については彼によって記載が行われた。彼は、それらの動物を現存する分類群の動物の祖先的形質を多くあらわしたものとして記載し、主に節足動物の初期の進化の系譜を示すものと考えた。」
バージェスの化石産地(2300m)に向かっています
ガイドさんがいないと、入れない山です
回りの山々には氷河が見られます
カンブリア紀の化石が出る頁岩層
化石
一生に一度しか行けない、貴重な体験でした。