ハナズオウです。
スオウ、スオウ色について調べ学習をしてみました。
ハナズオウ(20200331 堺市)
①ハナズオウ(植物)について調べました。
「ハナズオウ(花蘇芳、Cercis chinensis)は中国原産のマメ科ジャケツイバラ亜科の落葉低木で、春に咲く花が美しいためよく栽培される。蘇芳花(スオウバナ)とも呼ぶ。花には花柄がなく、枝から直接に花がついている。花は紅色から赤紫(白花品種もある)で長さ1cmほどの蝶形花。花蘇芳の名は、花弁の色がスオウ(蘇芳)で染めた色に似ているため。」
➡ハナズオウの花弁の色がスオウで染めた色に似ている。
②スオウ(植物)とは、どんな植物か。
「スオウ(蘇芳、蘇方、蘇枋)は、マメ科ジャケツイバラ亜科の小高木。インド、マレー諸島原産。なお、ジャケイバラ亜科は古いクロンキスト体系などではジャケツイバラ科とされてきたが、広義マメ科内の基底的な側系統である。」
➡スオウとは、ジャケツイバラ科の植物
③スオウ(ジャケツイバラ科の植物)で染めた色とは。
「蘇芳(すおう)とは、黒みを帯びた赤色のことで、『蘇方色』『蘇枋色』とも書きます。 蘇芳とは染料となる植物の名前で、蘇芳の芯にある色素を明礬(みょうばん)や灰汁を使って発色させたものです。 明礬焙煎では赤に、灰汁で赤紫に、鉄では暗紫になります。 今昔物語では凝固しかけた血液の表現にも使われています。」
「赤色系の植物染料の一種。またその色名。アジア南部に産するマメ科(APG分類:マメ科)の小高木(学名Caesalpinia sappan L.)で、飛鳥時代から輸入され、その幹を切り砕いて煎(せん)じ、薬用や絹の染色に使われた。灰汁(あく)やミョウバンでアルミニウム媒染を行い、やや茶色みまたは紫色みのある赤色、鉄媒染して紫色に染めた。養老(ようろう)の衣服令、服色の項に、蘇芳は紫の次、緋(あけ)の上に掲げられていて、高位の者が用いる色であったことを示している。それは舶来品で貴重なものであったためであろう。鎌倉時代後期から琉球(りゅうきゅう)貿易によって盛んに輸入され、蘇芳染めの染織品が多くなった。」
➡蘇芳染めでは、灰汁(あく)やミョウバンでアルミニウム媒染を行い、やや茶色みまたは紫色みのある赤色、鉄媒染して紫色に発色する。古代より高貴な色だとされてきた。