白浜にある三段壁に行って、それを記録にしています。地層の観察で行ったことはあるのですが、柱状節理とこぎつねが書いていました。

 ネットで調べると、本当に「三段壁の崖に見られる柱状節理」という解説があちこちにあります。観光の写真にも、柱状節理と書かれています。柱状節理は、ふつう火成岩が冷える時にできるひび割れをさすと思ってきたので、まず、柱状節理について調べてみました。やはり、溶岩が冷える時にできる火成岩のひび割れの形です。また、この白浜の地層の間に、マグマが入り込んだ部分があり、その部分をさして柱状節理があると書いているのかなとも思ったのですが、マグマが入り込んでいることは分かりませんでした。ネットに、「柱状節理」の表記が、あまりに多くあるのでびっくりしました。たぶん、波に削られてできた地層の断面が、柱状にみえる部分があるというような表現から、間違った表記が広がっているのだと思います。東尋坊の海岸の柱状節理とは、まったく違っています。

 

 地層の解説としては、ネットで次のようなものがありました。

「白浜温泉で有名な南紀白浜の海岸には,千畳敷と三段壁の絶景があります。その場に立つと,足元の岩壁に太平洋の荒波がぶつかる荒々しい光景に身もすくむ思いです。これらの岩壁を作るのは田辺層群白浜累層に属する砂岩と泥岩です。田辺層群は上部の白浜累層と下部の朝来累層からなり,熊野層群と同じく1500-1600万年前に堆積した地層です。良く見ると,これらの砂岩と泥岩は海側に突っ込むような形をしていますが,これは田辺層群が海側ほど上位の地層が堆積しているためです。千畳敷や三段壁の地層は,田辺層群全体から見ると最上部の地層に相当している分けですね。」

 マグマから冷えてできた火成岩ではなくて、地層です。

 こぎつねに教えられて、学びが深まりました。ありがとう。

 

三段壁(20200212  こぎつね)

 

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