サヌカイトを見せてくれました。100と書いているのは、100円だったそうです。最近は、二上山へ行っても、サヌカイトを見つけるのが難しくなりました。昔はあちこちでよく見かけました。
サヌカイトは、無斑晶の安山岩です。目で見える鉱物が殆どありません。マグマが急に冷やされて岩石がガラス状になっているので、割れ口がとても鋭くなります。もっと急激に冷やされると黒曜石と言われる、殆ど黒いガラス状になります。黒曜石は、長野県や北海道や大分県で見たことがあります。
サヌカイトは、鋭く割れるので、石器時代の昔から、矢じりなどの武器として使われたり、石包丁などとして使われてきている貴重な岩石でした。西日本の各地で、二上山のサヌカイトが運ばれて使われていたことがわかっています。
サヌカイト(20190905 こぎつね)