植物観察会では、最初、クスノキの観察をしました。野外で説明されるので、最初、ホウショウと言われていてもどんな文字を書くのかよく分かりませんでした。家に帰ってから、ネットで調べなおしてやっと理解できました。ネットで調べると、
「芳樟は、クスノキ科の高木でクスノキの亜変種。天然分布は台湾の北部・中部及び東部がもっとも多く、他に中国南部にもいくらか生育しています。日本に生育している樟は「樟脳」が採れますが、芳樟は樟脳がほとんど含まれず、主成分はリナロールです。戦後、曽田香料が台湾から種子を持ち帰り、鹿児島・開聞町で増産を開始、最盛期には年間3トンの精油を抽出しました。日本に自生するものは、すべて樟脳を含むクスノキです。」とあり、「明治時代、台湾では樟脳の採れない芳樟は「臭樟(しゅうしょう)」と呼ばれ敬遠されていました。しかし明治の末期、この木から「リナロール」が採れることがわかり「芳樟」に改称され、天然香料の供給源として盛んに栽培されるようになりました。当時リナロールは高級化粧品にはなくてはならない香料でした。」とありました。
日本に普通にあるクスノキは、樟脳が採取できるけれど、芳樟というクスノキは、樟脳ではなくリナロールという天然香料が採取できるということが分かりました。
芳樟の特徴:脇芽が長く伸びる性質がある。葉のふちがヒラヒラしている。
(20190126 大阪自然史博物館)