きつね先生へ

 

今日は~KAKENHI~『世界遺産の森林生態系ってなに?―森と天然記念物の鹿と草地の関係を考えよう―』に参加しました。大阪産業大学の前迫 ゆり先生と他の参加者と春日山原始林に行きました。
鹿があちこちにいるという僕の予想していた森林とは違い春日山原始林では鹿が夜行性のため昼間は2頭しか見ませんでした。
春日山原始林は木が生い茂っているように見えますが、ほとんどがナギという木です。この木は鹿が食べないため生き残っているのです。他のドングリ系の木は種子も若芽も鹿が食べるので少ないのです。
春日山原始林の木はたまに樹皮が剥がれています。これは鹿がその木の維管束を食べるために外側を剥いだのです。維管束を食べられるとその木は枯れてしまいます。
また、草も生えているのはほとんどがナンキンハゼという草でした。ハート型の葉が特徴です。この時期は黄色や赤色に染まっています。この植物もあまり鹿が好まないため春日山原始林や若草山にたくさん生えています。若草山にはこの時期ススキがたくさん生えていました。
今日このイベントに参加して鹿が天然記念物だからといって自由すぎるのでは、と感じました。春日山原始林の維持には鹿やナギの対策も考えていかないといけません。
このような生態系の研究者もいいな、と思いました。

 

こんな、報告を受けました。ありがとう。