大阪市立自然史博物館の講演会
京都府立大学の高原光先生が、花粉化石から調べる、氷河期の頃の日本の植生について、お話をされました。日本各地の湖や湿地の堆積物のボーリング資料を調べて、特に4万年以降、気温の変化に関わり、植物がどのように分布を変えていくのかについて、花粉化石を使って詳しく調査されています。
現在は、21000年前の最終氷期から気温がぐんぐん上がっている後氷期の時代です。気温変化のグラフを見ていると、約10万年前の最終間氷期の時代の気温とよく似ています。まだ、上がるのでしょうか。それとも、そろそろ下がっていくのでしょうか。
なぜ、氷河期が10万年ぐらいの周期でやってくるのかについては、①太陽の周りを公転する地球の軌道が、楕円軌道と円軌道とに変化していること、②地軸の傾きが変わること、③地軸が独楽のように円を描いていること、などの作用が合わさって、10万年ぐらいの周期で温かくなったり、寒くなったりしていると、説明されておられました。また、太陽表面の活動も周期的に変化していて、その影響も気温変化と関係があるらしい。
長居植物園のひわまり
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