こぎつねだより 07号 さんぽで学習 走る人


メモ帳を持ってお出かけしていますか。自由研究、また、日記の内容を探すために、休日はお散歩をするといいですね。また、「しごと」の調査、理科の研究、博物館めぐり、なども日頃から心掛けるようにしましょう。

キツネTは、さらにデジタルカメラも持ちます。そして地図も大切です。町歩きの、街道歩きの時は、最近はiPadの地図を使うようになりましたが、山に行く時は地形図を持ちます。山ではiPadが、つながらない時が多いからです。方位磁石も必需品です。お天気のいい時は、太陽の位置でだいたいの方位が分かりますが、曇ってしまうと全く方位が分らなくなってしまいます。さあ、雨具、水筒、帽子など、さんぽセットを揃えて、いつでもお出かけできる準備をしましょう。

街道研究は、暗峠を越える伊勢街道、春日大社から桜井までの山辺の道、大阪と奈良をつなぐ竹内街道や長尾街道、そして、御所から南へは、葛城古道などがあります。また、奈良から柳生へ春日山原始林の中を通る柳生街道は、石畳みの素敵な道です。

奈良は、いい所です。私たちは、古代の歴史の中に住んでいます。古墳も、古道も、神社やお寺も、歴史物語の舞台です。万葉の歌の風景も地名も、すぐそこにあるのです。聖徳太子も、柿本人麻呂も、聖武天皇も、空海も、かつて奈良を歩いていたのですね。

キツネTは、石が好きなので、二上山のサヌカイト、凝灰岩、ザクロ石などに興味がいきます。これらについては、二上山博物館で学ぶことができます。サヌカイトは、石器時代の人達が矢じりや石包丁に使った岩石です。最近では、サヌカイトを見つけるのが難しくなっています。二上山から流れ出る川の、川原の石の中で見つけられるかもしれません。凝灰岩は、「どんづるぼう」と言われている景勝地で見られます。かつて、二上山周辺で火山噴火が激しい頃、火砕流が堆積してできたところです。一度行ってみられてはどうでしょうか。ザクロ石は、安山岩が風化してその中に含まれていたザクロ石が再堆積したもので、かつてはサンドペーパーの素材として採掘されていました。ザクロ石を含んだ安山岩は、ザクロ石黒雲母安山岩です。ザクロ石だけがたまった場所は、現在は分かりませんが、安山岩は、見つけることができます。

二上山以外で、色々な岩石を採集するには、木津川沿いの笠置の川原がいいでしょう。かなりの種類の岩石を見ることができます。例えば、チャート、泥岩、砂岩、結晶片岩、花崗岩、フォルンフェルスなどがあります。堆積岩、火成岩、変成岩があります。

昆虫の研究では、橿原昆虫館に行くとよいでしょう。昆虫の体の仕組みや、チョウの飼育について、調べることができます。メモを書きながら見学して、独自学習ノートや、日記帳にまとめていくと、昆虫にくわしくなるでしょう。そのとき、独自学習ノートに直接書くのではなくて、メモ帳に書き、そして、資料も調べながら独自学習ノートにまとめていくようにしましょう。三年生の理科では、チョウの成長の観察に合わせて、昆虫の体のつくりについても学習をします。ぜひ、橿原昆虫館に行って、独自学習をたくさんしてくださいね。完全変態、不完全変態、昆虫の進化なども学べますよ。

歴史研究には、橿原や飛鳥に大きな資料館があります。平城京周辺、藤原京周辺にも素敵な資料館があります。資料館で学んで、実際に地域を歩き、お寺や神社を見学していくと、古代の歴史が大好きになります。資料館や博物館は、何度も行き学ぶところです。一度に見学できるのはほんの一部なので、繰り返し行くことで理解が深まります。

奈良の図書館は、どこにあるのでしょうか。キツネTは奈良の図書館には詳しくないのですが、大阪では、荒本の大阪府立図書館、西長堀の大阪市立中央図書館が大きいので行きます。

「歩いて、調べて、書いて、また歩く。」学習や研究は、このようにして積み上げていきましょう。インターネットだけにたよらないで、実際に歩くことが大切ですよ。





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