上町台地と地震
上町台地は、
堺市の三国ヶ丘、浅香山から北へと続き
帝塚山、四天王寺、難波宮、大阪城が
その高台の上にあります。
上町台地の西側(海側)は、急な坂になり
東側は、比較的なだらかな坂となっています。
台地の西側は、寝屋川、枚方、守口、東大阪、八尾にかけて、
縄文時代は、入り江になっていて、河内潟と言われます。
その後、河内湖、深野池・新開池と小さくなり、現在のような陸地になっていきます。
上町台地の西側には、大阪七坂と言われる坂があり、
真言坂・源聖寺坂・口縄坂・愛染坂・清水坂・天神坂・逢阪
が並びます。
かつて、縄文海進の頃、この坂より西側は海になっていて、
坂の下は海岸だったと言われています。
新世界、難波は勿論、難波より西は海の中でした。
縄文海進後、海面が少し下がり、
淀川からの堆積物が陸地を広げました。
江戸時代には、八百八橋と言われるほど、
枝分かれした川に橋がかかり、
水の都大阪が発達しました。
上町台地は、断層によって出来た地形です。
数週間前、その断層が動いたと思われる地震がありました。
堺市で久しぶりに震度3があり、縦揺れを感じました。
上町地震は、いずれ大規模に起こると考えられていて
直下型地震としておこります。
何万人もの人々が災害にあうと予測されています。
先日、その台地に沿って歩いて、
天王寺公園から新世界へ坂を下りました。
通天閣は、かつての海の中にあたり、
天王寺美術館、茶臼山は、台地の上に当たります。
家から難波まで13㎞歩きでした。
階段が上町台地の坂に当たる