こぎつね達の学習
<3Gのこぎつね>は、
今、鳴く虫の学習をしています。昆虫の学習は、チョウの幼虫を育てる体験から二回目になります。チョウの時は、孵化した幼虫は脱皮をしながら成長し、蛹の時期を通って成虫へと変化しました。完全変態の成長過程を調べました。主にモンシロチョウやアゲハチョウの、幼虫の時期の体のつくりや、擬態や、保護色などの観察をしました。卵から大切に育てた命なので、成虫になるとすぐに逃がしてやりました。そのため、チョウの体(昆虫の体)のつくりの観察はできていませんでした。
「鳴く虫の学習」は、チョウとは違い、不完全変態のコオロギやスズムシの学習です。鳴く虫は、他にも多くの種類がいます。卵から幼虫そして成虫への成長の学習はしませんが、コオロギなどの幼虫も、脱皮をしながら成長します。しかし、チョウのような完全変態ではなくて、さなぎの時期のない不完全変態の成長をします。
鳴く虫の研究なので、成虫を中心にしながら、オス、メスの違い、なぜ鳴くのか、夜行性の昆虫の体の特徴、産卵などを中心に学びを進めたいと考えています。
この機会を生かして、いろいろな種類の昆虫研究したり、昆虫の体のつくりや生育場所なども詳しく調べたりして下さい。「橿原市昆虫館」へ行くと、学びがさらに深まると思います。他に、比較的近くには「箕面公園昆虫館」「伊丹市昆虫館」などもあります。
メモ帳を持ってお出かけだよ
ヽ(゚◇゚ )ノ
<5Gのこぎつね>は
「流れる水のはたらき」の学習を進めています。独自学習に取り組んでいて、頑張る子どもから深い学習になりつつあります。いろいろな河川地形を調べ、その後、十津川水害、大和川調べなどに取り組みます。
大和川調べでは、奈良盆地を流れる竜田川、富雄川、秋篠川、佐保川などが中心になるでしょう。昔は水量も多く、船の運行により農作物が運ばれて市が立っていた所もあったようです。奈良のこれらの川は、あちこちで付け替え工事もされていて、それらを調べる学習もしてください。
大和川が王寺から大阪の柏原へ流れる所は先行谷になっていて、また、その地域が亀の瀬地滑り地帯にもあたります。かつて、そこで地滑りが起こり大和川の中に土砂が流れ込み、あわや奈良盆地が琵琶湖のようになってしまいそうな頃もありました。
さらに、大阪側の大和川は、現在は西へ流れていきますが、かつては柏原で石川と合流して北流していました。数本に分流し河内平野を流れて、最後は淀川へ流れ込みました。江戸時代末期までは、大和川は、淀川の支流だったのです。江戸時代末期に、中甚兵衛の奔走により、大規模な付け替え工事が行われて、現在の大和川ができました。この付け替え工事や昔の大和川流域の資料については、「柏原市立歴史資料館」、「八尾市立歴史民俗資料館」「東大阪市立郷土博物館」などにあり、また、大阪湾岸にある「なにわ海の時空館」には詳しい展示解説もあります。
柏原には、「国土交通省近畿地方整備局大和川河川事務所」があり、そこでも資料が得られると思います。
何事も、学び始めると面白いものです。行動的に学びを進めると、賢くなるきっかけを作ります。独自学習を進めながら、大和川研究に深く取り組んで下さい。
これら資料や博物館からの調査研究をしながら、実際の家の近くを流れる大和川支流の観察もして下さい。自分の家の近くの川の様子、そこから上流の様子、また、下流の様子を、実際の川から調査研究をして下さい。今回は、地形や侵食・堆積や防災の学習なので、水質・生物にはあまり深くはいらないようにしましょう。
実際の川の調査は安全に気を付けてね
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