「波止場日記」
古書店で、日記という名前がついていたので、つい買ってしまった本でしたが、本当に素晴らしい人に出合うことができました。最近、また古書店で、「エリック・ホッファー自伝」を見つけて、嬉しくなりこれも買ってしまいました。
日記は、全ての学習のベースになる「書く」活動です。作家の日記は日々の出来事のスケッチであり、探検家の日記はフィールドノートそのものであり、子ども達の日記は、学習のふりかえりであり生活を深く捉える記録でもあります。
日記を書くことで、立ち止まり、焦点化し、何気ない日常の中から大切なことを切り取る作業をしています。
アメリカの哲学者、エリック・ホッファーは「波止場日記」で哲学を綴っていきました。
7才で母を亡くし、また失明をし、15才の時に奇跡的に視力を回復しましたが、18才で父を亡くしています。その後、彼は、昼間は船の荷揚げの仕事に従事し、空いた時間を読書と思索に費やしました。
労働と読書と思索の日々を送りながら、自らの哲学を創りました。「沖仲仕の哲学者」とも呼ばれるホッファーは、晩年、カリフォルニア大学バークレー校の政治学研究教授になりましたが、65歳になるまで沖仲仕の仕事はやめませんでした。
労働する、そして書くということは、学問を創る、素晴らしい可能性を持っているのですね。
この本は、こぎつね達には、難しい本だと思います。
もう少し大きくなってから、読んで下さいね。 (^o^;)