十津川の大水害
9月の初め関西をゆっくり通過した台風12号は、紀伊半島に記録的な大雨を降らせました。
その結果、十津川、那智川などの各所で、「増水」、「泥流」、「崖崩れ」、「大規模地滑り」が起こり、家が押し流され、死者、不明者を多数出しました。また、道路、ライフラインも各所で寸断されていて、本格的な捜索もされないまま、次の台風15号が接近して、さらなる危険性が増してきています。
台風12号が引き起こした「崖崩れ」、「大規模地滑り」によって、大量の土砂が川の流れをせき止めて、「土砂ダム」が出来てしまいました。
「土砂ダム」は、流れ込んだ土や岩石が積み重なっているだけなので、一度水があふれ出すと、その部分からどんどん浸食が進み、ある時一気に、大量に溜まっていた水と土砂が「泥流」となって下流へ流れていき、さらなる災害を引き起こすと考えられています。
那智の滝も、滝壺の周りが崩落して、これまでの姿と大きく変わってしまったと報道されています。
5Gのこぎつねは、今、「流れる水のはたらき」について、学んでいます。
地震や津波や水害など、100年に一度、1000年に一度の大きな地殻・地形の変化を目の当たりにして、人は自然とどのように付き合っていけばよいのか、考えさせられます。
新聞の切り抜きなどをしながら、自然の脅威の学習を進めて下さい。