海の浸食地形の観察
地層を観察した白浜の権現崎周辺では、
海の波による浸食地形が見られます。
こぎつね達は、気がついているでしょうか。
①海食洞
波の浸食によってできた洞窟。白浜の顔でもある円月島。かつて、きつねTがアメリカで見たアーチーズの浸食地形とよく似ています。しかし、アーチーズは海ではなくて川の浸食作用でした。
②甌穴(おうけつ・かめあな)
英語ではポットホールとも呼ばれていて、波の作用で、中の石がグルグル回り、穴が深くなっていきます。流れの急な川でも、甌穴が見られます。海の生き物たちの小さな世界が観察できるタイドプールにもなっています。
③海食棚(かいしょくだな)と海食崖(かいしょくがい)
波の打ち付ける浸食作用で、陸地が削られて崖になっていきます。これを海食崖といいます。しかし、波の浸食作用は、海面の下では起こらないので、波は、海面と同じような高さの地面をどんどん作りながら、さらに奧の崖を浸食します。この時できた海面下の平地を海食棚といいます。磯観察は、そのようにしてできた海食棚でおこないました。
また、海食崖が浸食されるとき、削られた岩石や砂は、海流に流されて礫や砂の海岸を造ります。白良浜はこのようにしてつくられた砂と、川から流されてきた砂が堆積してつくられました。