校内で粘菌を見つけたよ
梅雨の頃になると、校内でもキノコ が見られます。こぎつね達は、どのキノコを見ても「毒キノコ」といいながら、怖そうにさわっています。原始時代から獲得した遺伝子に組み込まれた感覚なのでしょうか。公園でも見られますので、写真を撮ってキノコ図鑑を作ってみてはいかがでしょうか。
また、キノコだけでなく、この季節、粘菌も動き始めます。南方熊楠がかつて紀伊山地で詳しく調査をしたことでも有名です。落ち葉の表面をよく見ると、カビでもなく、キノコでもない、粘菌を探すことができます。先日、ハイイロフクロホコリを見つけました。
コケも梅雨時には元気になります。さらにコケと同じような場所に生育する地衣類という生物もあります。コケとよく似ているのですが、地衣類という独自の分類を持ち、木の幹、石垣の表面に広がります。校内でも、何種類か見つけられます。
キノコ、粘菌、コケ、地衣類は、梅雨時に元気に活動します。進化の時に、水中から水辺の地上に、いち早く上陸した植物たちでしょう。
キノコや粘菌は、日頃は殆ど地面の下や朽ち木の中で過ごしています。そして、梅雨時のジメジメしているこの時期に、胞子を飛ばすために地上に現れ、我々は暫し出合うことができます。
粘菌の実体顕微鏡写真