私には友達がいない。
子供が若いうちにうまれて、同窓会があっても、赤ん坊の面倒は見れないと夫から参加はだめだと言われた。
もうすでに支配は始まっていた。
帰宅した夫に今日あったことを話すと、そのような話は聞きたくないからと話すなと言われた。
私は口数が少なくなった。喋る機会を失った。
だから話すことは苦手だ。夫が私に話す機会を与えなかったら、また私が間違ったことを言うとそれを繰り返し笑う。
人の上げ足をとる。
だから、夫の前では話すことに緊張が走る。夫婦の会話はできない。夫の一歩的な会話はできるが私からはできない。
そうして支配された41年間、私の人生はなんだったんだろう。
夫の父親が母親を殺した。ネグレクト、放置だ。
夫もそれを見習って、それが正しいと思っている。ネグレクトは法的な措置もあるのに正しいと信じている。
だから、私が癌の相談をしたら、ものすごく いひっひ~!と喜んだ。お前は死ぬんだ。いっひっひ~!
これまでに聞いたことのない喜びよう。私がしんだら困るのは自分だとは思っていない。
身の回りのことはすべて私がしている。夫は何もできない。
夫の父親が自分の妻を殺して、後悔でもしたかのように母親の写真を枕元に置いてあった。
夫はこういった。生きてるうちに大事にしてやればよかったのに。
でもね、今の夫は父親と同じネグレクトをしている。寝込んでもご飯の支度はしなくてはいけない。
お腹が痛くて廊下でうずくまっていても、それを踏み越えて、ごはんまだ!という。
もうわきの下が痛い。たぶんリンパ節転移しているのであろう。あとどのくらい生きられるのかな?
くやしいから、毎日飲みたくもない酒をむりに飲んでいる。
もう世間にカミングアウトしよう。孤独死でもいいんだけど 死体は腐るから気が付くでしょうね。
もう友達が欲しいとか、未来に何の希望がない。苦しんであとは死ぬだけ。
心残りは我が子を最後まで面倒を見切れなかったこと。安楽死でかわいそうだけど、私が一人で死ぬなんて考えられない。
もちろん勝手だとおもうけどわが子は連れていきます。案安楽死かなかうらの。もうきめだことだある。