松本人志監督最新作しんぼる | koghのブログ

松本人志監督最新作しんぼる


10/1(木)、なぜか絶対に今日見なければいけないと思い立ち上映館を検索すると、なんと今日は千円デー。これは不思議な因縁が呼んでいるに違いない。幸運にもガラガラの渋谷HUMAXシネマ、21:00の回を鑑賞。感想は、もう最高でした。放心。これは本当に大好きな映画になった。まだ見てない人は、絶対に映画館に見に行ったほうがいいですよ。


1995、6年あたり、僕は高校2年位からダウンタウンが大好きになった。もっと早く出会っていればきっとその時にがっちりやられていたのだろうが、高校2年に上がる直前の春休みまで、僕の生活の大部分はサッカー部に費やされており、そんなチャンスは少なかった。95年春、丸9年続けてきたサッカーをやめてからは、友達と遊んだり家でテレビを見たりとか、それまであまりなかった色々な事が日常に流れ込んできて、その中でも、気が付くとダウンタウンは結構大きな部分を占めていた。ガキの使いやごっつええ感じなど、ビデオ録画タイマーをセットし忘れた事に出先で気付くと青ざめた。10年位そんな習慣が続いたので、松本人志さんはもちろんのこと、高須光聖さんなども人生の中でかなり大きな影響を受けている人物であり、今でもヒーローである事は間違いない。ただ、ここ3、4年位、ワールドダウンタウンとか働くおっさんとかが終わったあたりから、いつの間にか熱が冷めたような感じになってしまっていた。理由はきっと色々あって、例えば自分の生活や心境の変化だったり、薄っぺらい倫理観に基づくテレビの残念な規制だったり、それからインターネットの発展も大きいかもしれない。自分でわざわざアーカイブする必要性を感じなくなってしまったし、ネット上での共有感覚みたいなものに変な安心感を持ってしまい、気が付くと疎遠になってしまった。そのスタンスはきっとこれからも変わらないだろう。でもそんな状態になってからというもの、喪失感や寂しさみたいなものも、どこかでずっと感じていた。まるで親友が遠くに引っ越してしまったかのような、あるいは祭りの後のようなむなしさ。それは彼の近作でも払拭されることはなく、大日本人ももちろん映画館でもDVDでも見たが、正直それほど響かなかった。爆笑シーンはたくさんあったが、作品全体としてはどうも芯に響いてこないというか、一体感を得られないというか。なんか違和感が拭えない。。


しんぼるのエンドロールの一番最後、「監督 松本人志」というクレジットが流れたその瞬間、「あ。」って妙な感情が沸き上がってきて、懐かしいような不思議な空気に頭の周りがぼんやり包まれた。なぜか、「あ。松ちゃん、久しぶり。変わらないね。」って思ってしまった。そしてそう思った瞬間、涙がこみ上げてきた。すぐに照明が明るくなってしまったので無理矢理我に返ったが、きっと僕は空白の時間を埋められたと思う。