=保存版= 鳥の鳴き声の覚え方 | コゲラゲラゲラのブログ

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バードウォッチングショップ「ホビーズワールド」からのご案内です

今年の繁殖もほぼ終わり、話題は秋の渡りに移りつつありますね。

今繁殖期のフィールドでは、鳥たちの鳴声を覚える必要性を感じ方も多かったのではないでしょうか...?
 

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私も今年は信州や北海道などを巡ってきましたが、鳴声がわからずに困っている方が多かったですね。

たとえば、新潟県と福島県の某所に行った時には、普段聞きなれないノジコの声に首を傾げる方がいました。

少しでも見たいという方は声の予習もして現地に行きますが、まずはこの段階での覚え方を工夫します。

 

「ノジコを見たいのでノジコの声をCDで聞いてみる...」。

あたりまえの予習法に思えますが、似たような声で鳴く種は多いのです。

そう、ほぼ同じところには、ホオジロもいればアオジもいました。

つまり、ノジコの声を聞き、次にアオジやホオジロの声も聞き、生息している可能性のある類似種と比較して覚える必要があるのです。

図鑑には声の特徴が書いてあったりしますが、この文章を「●●と比較して」というように感じて自分なりに覚えるのがコツなんです。

声の質(声が高い低い、かすれる)、声のパターン、テンポなどを比較してみてください。

 

ツツピ―と鳴くカラの仲間のさえずりを例にすれば、もっとわかりやすくなります。

ヒガラは声の質が高く、テンポも速い傾向があります。
早口で「ちべて(冷てー)ーちべて―」と真似して教えると、皆さんも記憶に残るようです。

コガラはヒガラよりも柔らかく、テンポもゆっくりの傾向があります。
せっかちなヒガラと比較すると、ちょっとエレガントに聞こえます。

ヤマガラは声がかすれ「ジュジュピー」とゆっくり鳴くことが多いです。

そしてシジュウカラは、声の質もテンポも中間的なことが多いですね。
「ツツピ―」の基本のシジュウカラをまず聞かせ、他の対象種と比較するとよいと思います。

比較することで、その種の特徴がより強調され、図鑑の文章を読んでもイメージしやすくなると思いますよ。

 

ホビーズの観察会では、こんなこともお話ししながら楽しくやっています。

初心者の方が何もわからない状態でフィールドに出ても楽しめますが、最初のうちは、ベテランの方の観察・識別のコツを聞いてみるとよいと思います。

予習などで比較するにしても、最初のうちは、どの種と比較していいのかも分からないでしょうからね。

ご都合が合えば、ホビーズの観察会にもお越しください。

10名程度の少人数でやっていますので、疑問点もいろいろ聞いていただけます。
https://www.hobbysworld.com/event.html  
 

● ロッキー松村の観察&撮影教室

「太陽にほえろ」に出てきたロッキー刑事に似ていることからニックネームがついた松村さんが、いろいろな探鳥地をご案内します。

撮影もOKですが歩きながら鳥を探すので、手持ちが基本ですね。

9月22日(日) ふなばし三番瀬海浜公園

10月13日(日) 葛西臨海公園

11月24日(日) 水元公園

12月15日(日) 北印旛沼(スペシャルバージョン)

 

<教室には2つのバージョンがあります>

この教室の通常版は、アクセスのよい近場を訪ね、観察時間は2~3時間。

つまり、お子様でも高齢の方でも安心して参加頂けることを前提にしています。

基本は午前中におこない、希望があればランチを一緒に楽しむこともありますが、午後の観察はありません。

これに対してスペシャル版は、やや遠くまで出かけたり、近場であっても午前&午後にじっくり観察をおこないます。

ときに、多めに歩くこともありますが、行程自体はゆっくりが基本です。

体力に自信がないという方は、まずは通常版から参加されてみるとよいかと思います。

 

● よっしーの鳥撮り&鳥見会

こちらは、鳥見歴も40年を超えた私・吉成がご案内します。

タイトル通り、野鳥の撮影に重点を置きますので、一緒に撮りながら疑問点に応えていくスタイルをイメージしています。

とはいうものの、鳥も探すし観察もしますので、カメラなしで観察のみの参加もOKです。

「普通の観察会だと、撮影のことは遠慮して聞けない」ということがないよう、撮影も観察も楽しみながら巡りたいと思います。

・10月20日(日)東京港野鳥公園 (空席僅少)

・12月8日(日)皇居・東御苑 (午後開催で、終了後には希望者で忘年会も...)


いずれにしても、ホビーズのイベントは初心者の方を対象としています。

「超初心者なので観察会は敷居が高い」と思うことなく、遠慮なくお出かけくださいね。

楽しくやりましょう!


くわしくは、ホビーズのウェブサイトをご覧ください。
https://www.hobbysworld.com/event.html  

 

そして「もっとじっくりやりた~い!」という方は、泊りがけのツアーもあります。

西遊旅行のツアーで私が案内しますので、もちろん初心者大歓迎です!

最初の霞ヶ浦は、なんとカメラ+レンズの無料貸し出し付で、メーカーの社員も同行します。

だから、撮影未経験者でもOKなんです!!
 

OM SYSTEM協賛(ミラーレス一眼カメラ無料貸出し)「冬の霞ヶ浦・印旛沼・銚子で楽しむ野鳥撮影ツアー」

奥日光で冬鳥観察&会津でヤマセミ撮影にもチャレンジ!(11/5~8)

<有明海から日本最大のツルの渡来地・出水へ(2024年12月15~19日)>


 

そうそう、CDを選ぶなら、「日本野鳥の会 CD鳴き声ガイド 日本の野鳥」がよいでしょうね。

さえずりだけでなく、地鳴きなども収録されています。