旅行業界も冬の時代が続いている。
コロナ感染拡大は収まる気配なく、GOTOトラベルのゴの字すらネットでも
テレビで見かけなく久しい。国内旅行でさえも苦境が続く。
旅行商品を売りたくても売れない、売る場所すらも与えられない海外旅行の再開などは、
まだまだ遠い。もう、すっかり仕事のやり方さえも忘れてしまいそうで、怖い。
ワクチン2回接種したお客様からはいつになったら再開できるのか?の
問い合わせが増えてきているものの、その答えを一番知りたいのは私達、なのだ。
そんな中で、どの旅行会社も経営者なら一度はこう考えるだろう。
「旅行事業以外の食い扶持は、新規事業のヒントは何か無いのか」
実際にアクションをするかどうかは別にして、それをテーマにした議論は多くの旅行会社で
数多く繰り広げられているはずだ。
ジョブ理論
イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム
洋書の翻訳なので、ちょっと読みづらいのだが、なかなかのヒントが詰まっている。
かんたんに言うと、
「自分たちの仕事は顧客のどのようなジョブを解決しているのか?」
ジョブというのは、片付けるべき仕事のことだが、
これは、顧客が意識的にせよ、無意識的にせよ、解決したい問題を片付けるという意味をもつ。
例えるなら、これまでの旅行商品は、顧客の旅への欲求=ニーズを「掴み」
それを具現化することによって、「企画して商品化することによって」
顧客のジョブを片付けることができた。
ジョブを解決してくれる旅行商品を顧客が「雇用」(ハイア)するという仕組みが
旅行ビジネスそのものだ。
だが、現在は、そうはいかない。
旅行商品以外の「何を」提案すれば、顧客の他のジョブを片付けることができるのか?
公私いろいろなシチュエーションで、こうした議論やブレストに参加することがこの1年半
幾度となくあったが、なかなか旅行業界全体に漂う従来の概念から抜け出るようなあっと
驚くような発見やシーンに巡り合わない。多くは「アフターコロナ」への期待を込めた議論や、
今ある範疇の中でのバリエーションをどう拡大させていくか、という議論に偏りがちだ。
もちろん、これは私にも言えることなのだが。
ともあれ、今後のブレストや議論の機会までには、もう少し掘り下げて読み込んでみようかと
思ってはいる。かれこれ10ヶ月ほど続けている、ゼロ秒思考(日々のメモ書き)にも
ちょうど良い材料にはなるはずだ。
