やっと一冊、読み切りました。今日まで3冊を読むはずがやっと一冊。
重い、重かった・・・・。
夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録 <みすず書房>
V.E.フランクル (著), 霜山 徳爾 (翻訳)
これまで観た映画や、ドキュメント番組などは、やはりきれいに描かれて
いるんだということがよくわかる。
3冊のうち、最初にこれを選ぼうと思ったのか、、あまり意識は
しなかったけれど、一番読みにくいような感じがするのと、
おそらく一番重いと思ったからかもしれない。
前半の「解説」は、客観的かつ恐ろしいくらい冷静な目線で淡々と
表現されるアウシュビッツをはじめとするダッハウ、マウトハウゼン、
ラヴェンスブリュック、ザクセウハウゼンなど、各地強制収容所で起こった
出来事のリアルな描写。
後半はフランクル自身の心理学者的な視線から見た自己の体験と、
限界を超えた環境下での「感覚が麻痺」と簡単には片付けることのできない
人間の精神の崩壊と緩和が、一種の熱さをもって表現されて、伝わってくる。
最後に掲載されている写真図版は、目を背けたくなるようなものばかり。
新版には、どうもこの写真図版と解説が無いとレビューにあったので、
旧版を購入して良かったと個人的には思ったが、時代が異なる訳に興味は
あるので機会があれば読んでみたい。
- 夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録/みすず書房
- ¥1,944
- Amazon.co.jp
平日は昼食時と決めて読み進めていたけれど、早々に
胃がむかむかしてきて断念。
モノを食べながら、と、夜寝る前に読むものでは、ないと後悔。