足元から伝わる地鳴りのような迫力ある音、重みと深みのある合唱、
集まったソリストは最強メンバー、そしてそのメンバーを揃えられる
だけの力をもつバレンボイムが指揮。
ヴェルディの『レクイエム』は本当に期待以上で、
休憩無しの80分は、ツアーの後半で疲れた身体を眠らせることなく、
ピーン、と張りつめたまま終わった。
ルツェルン音楽祭の舞台、KKLホールは現代的な建物で、
これが湖畔に建っていなければ、また評価は違ってくるかも
しれない。
来場者の服装も、半分くらいがセミ・フォーマルといったところ。
タキシードやロングドレスの割合は、1割以下。
とはいえ、ラフ過ぎもしないので、ダークスーツ&おしゃれなワンピース
といった格好が無難かも。
休憩中ホワイエは1階にあるので、そのまま湖のほうに
出ることが出来る。
湖の奥には、夜景が広がりとっても綺麗。
これは、前日のベルリンフィルのコンサート前の様子。
レクエイムのときは、舞台奥の座席には合唱が入るので
座席はクローズされます。
設計は、フランス人建築家のジャン・ヌーヴェルJean Nouvel。
『レクイエム』終了後の拍手。
会場はほぼ全員がスタンディングオベーション。
演奏:ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
指揮:D.バレンボイム
ソリスト:A.ハルテロス、E.ガランチャ、J.カウフマン、R.パーペ
メゾのガランチャのインパクトが強すぎるかなあと
思っていたけれど、終盤のソプラノには感服。負けていません。
バスのパーペは安定感あり。
気持ち、テノールが押され気味??
ただ、欲を言えば、このソリスト達はイタリア人歌手で
聴いてみたかったかな。
ガランチャのみラトヴィア出身で、あとはすべてドイツだもんね。
ただ、合唱が素晴らしいので、文句は言えません(笑)
ちょっと古く音もそれほど良くありませんが、同じ『レクイエム』
カラヤン&スカラ座管弦楽団の録音&映像を一部を見つけたので、
ご紹介します。
帰国してもなお、ずっとこのメロディが頭から離れず・・・
