「経費削減」と組織に属する人間なら
誰もが耳にする言葉のひとつと思うけれど、
管理職=上司によって様々な角度から「解釈」され、
下(部下)におちてきます。
例えばこんな感じ。
1.消耗品のコスト減、エアコンなどの温度設定
2.早朝残業時間の削減
3.交際費
4.外注用経費
たいてい、こんな感じでどこの会社でも言われているんじゃないかと。
私は、これらすべて否定するわけではないけれど、
その一方で、(すべての部門ではないにしても)指示する側=管理職が、
1.残業の付かない管理職のほうが早くあがる
2.付き合いの長い外注先をなかなか変えない
3.部下がなぜ残業しているか理解していない
4.実益に結びつかない「微妙」な交際費がしばしばある
ということもあったりして、下(部下)からの愚痴の対象になりやすい。
自分みずから組織の盾になりつつ、後ろ向きな経費削減ではなく、
どうすれば売上を伸ばしていけるのか、前向きかつ戦略的に、
時にはリスクを率先してとりにいく上司もいる。
私はまだそんな上司に巡り会ったことがないのだけれど、
一緒に働く仲間の中にはこういった上司を経験している人たちがいて、
正直羨ましいなと思う反面、
聞けば、哀しいかな、そんな上司がすべて出世階段を駆け上がって
いるわけではないという現実も一方であり、つくづく「会社組織」
というのは魔物だなあと感じるのです。
上に立つ人間は常に多くのジレンマの中を漂いながら、
さらに上の人間にも、あるいは部下にも
信頼と協力を得ながら生き抜かなければならない。
時々私は、自分が上に立ったらどんなことが出来るんだろうか?
と考える。
上司に対しての愚痴で終わらずに、ゆくゆくは自分がその立場
になるときのことをイメージし、「自分だったら・・・」と
考えるようにしている。
そうすると、けっこう色々なことが見えてきて、不安を感じながらも、
なんだかワクワクしてくるのです。