ある作曲家をテーマにしたツアーは、ツアーの中にストーリー性
が生まれるので、参加するお客様にもツアーの「作り手」の気持ちが
伝わりやすい。
たとえば、
「モーツァルト生誕250年記念ツアー」
「バッハゆかりの地をめぐる旅」
「カラヤン生誕100年記念企画オーケストラの旅」
などなど。
来年は、ショパン生誕200年の年であり、
世界的に有名なショパン国際ピアノコンクールの
開催年ということもあり、私達を含む関係各社は既に
鑑賞ツアーや、関連イベントの準備を進めている。
モーツァルトも、ショパンも、バッハやベートーヴェンも、
日本人にはとてもウケがいい。
一つの例ではあるが、mixiのコミュニティで調べてみると
ショパン(16028)
バッハ(9211)
モーツァルト (8141)
ベートーヴェン(6799)
と、どれもスゴい数である。
なので、これらの作曲家をメインテーマとしてのツアーは
それなりに反響がある。
さらに、生誕とか、没後といったエッセンスが加わり、
それに見合った旅の素材が加わるとツアーとして設定すると、
なかなかの売れ筋になるわけだ。
ちなみに、イタリア・オペラの巨匠であるヴェルディや
プッチーニ、ロッシーニの
コミュニティを見てみると一番多いもので、
ヴェルディ(1342)
ロッシーニ(369)
プッチーニ(1653)
、、とほどほど。
しかし、彼らをテーマにして、イタリアというヨーロッパ
でも旅の素材には事欠かない国を訪ね、さらに、一般的なツアー
では訪れないようなマニアックな街や村を観光ポイント
で取り入れると、それなりに反響があるのが面白い。
そんな中で、今回のテーマである「ワーグナー」というと、
ワーグナー(1601)
とこれもほどほどの数なのだけど、ワーグナーをテーマに
したツアーというのはなかなか難しい。ワーグナーのゆかりの地
(主にドイツ)を訪ねたり、鑑賞出来る公演もそれなりに
熟考して組み込んでいるのだけど、ポシャることが多いのだ。
理由は、他のどの作曲家よりも「好き嫌い」がはっきり分かれる
作曲家だからと私個人は思っている。歴史上、ナチスとの関わり
が強いのもその理由のひとつかもしれない。
なので、もっともツアーには不適切

音楽史上で果たした役割は大きいし、
5時間以上のオペラ(楽劇)に表現される巨大な思想の世界、
夢を追い続ける神々の世界・・・
なんとか、ワーグナーをテーマにしたツアーを成功させてみたい!
というのが目下スタッフの
目標のようなものになっていたので、
それじゃあ、私が自ら「ワーグナーの虜」になって
みようじゃないかと宣言したのが先々週末。
数ヶ月後、毎日ブログにワーグナーのことばかり
書いていたりして

数々の名盤はあるが、とりあえず選んでみたのは次の2つ。
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」全曲/シノーポリ指揮 [DVD]

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ネルソン指揮 ワーグナー「ローエングリン」全曲 [DVD]

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「タンホイザー」の序曲は、唐沢寿明主演の『白い巨塔』
の「財前教授のテーマ」にも
使われていたので、有名ですね。私も大好きな曲のひとつです。
さて、ワーグナー計画、これからどうなりますことやら。