不妊治療を始めたのは、29歳を目前にした頃でした。
ちょうどその時期、周りでは結婚ラッシュが落ち着き、
今度は第一子、第二子の出産ラッシュ。
タイムラインやグループLINEに流れてくる
「産まれました」「授かりました」の報告を見ては、
祝福したい気持ちと同時に、
なぜか心が少しだけざわつくことがありました。
特につらかったのは、
「不妊治療を始めようと思っていたタイミングで授かれた」
という話を聞いたとき。
「おめでとう」という気持ちは本心。でもその裏で、
「どうして私は授かれないんだろう」
と、落ち込んでしまう自分もいました。
ただ、不思議と
妊娠報告がつらい、妬ましい、
そう感じたことはほとんどありませんでした。
それよりも、
自分の心が疲れてしまわないようにすることの方が大切で、
前回の記事でも書いたように、
不妊治療以外のことを考える時間を作ったり、
できるだけ周りと比べないように意識して過ごしていました。
そんな私が、立場が逆になったとき。
自分が授かった側になったとき、
今度は「伝える側」として悩むことになりました。
特に、不妊治療をしている友人への妊娠報告は、
正直、少し躊躇しました。
私がどう感じていたかと、
友人がどう感じるかは、きっと違う。
自分の考えが正解だとも思えませんでした。
でも、仲が良いからこそ、
SNSでさらっと知らせるのも違う気がして、
私は直接伝えることを選びました。
あのとき、友人が本当はどう感じていたのか。
それは、きっと今でも分からないと思います。
後にその友人も授かることができ、
自分のことのように嬉しかった反面、
あらためて妊娠や出産はとてもデリケートな話題だと感じました。
だからこそ今思うのは、誰かと比べすぎないこと、
そして、自分の心を守るための「余白」を作ることの大切さです。
無理に強くならなくてもいい。
無理に前向きにならなくてもいい。
それでも、
少しだけ自分にやさしくできる時間があれば、
それで十分なんじゃないかなと思っています。
次回は「不妊治療にかかった費用」をお見せします!