真ん中にあるのが「死の壁」

数千人の銃殺刑が執行された場所です。

 

右は11号棟。

地下には収容所内の刑務所がありました。窒息牢、立ち牢。

マクシミリアン・コルベ神父がなくなったのはここの餓死牢。

 

餓死牢は、時間がたってくると混乱が生じるのが常だそうですが、

コルベ神父の励ましで、みな心が保たれ、穏やかだったそうです。

 

上には管理者の執務室がありました。

11号棟の執務室からは、銃殺が見えます。

 

人を銃で撃つのが普通であること。それをみながら、仕事をする日常。

 

左の10号棟の窓には木が打ちつけられ、地下の刑務所からも外が見えないようになっています。

 

同胞が銃で撃たれる音を聞く日常。

 

どちらも、人の死に無感覚にならなければ、立ちいかないのだろうな。

 

 

10号棟は医師や医学生が人体実験を行っていた場所でした。

 

避妊の実験、双子を用いた遺伝学の実験、新薬や有害物質の投与、放射線の照射。

 

実は私が一番恐ろしいと思い、嫌悪感を感じたのは、この人体実験の説明でした。

でも、案内してくれた方の伝えてくれたことも忘れません。

 

「でも、戦時中に、医学は最も進むといわれています。

今の医学が、そういった歴史の上に成り立っているのは、皮肉なものですね」

 

私は看護師の資格を持っています。