蝉時雨私の身体の中を焼き尽くす鳴声。ささくれた心を焦がし、廃は飛んで、青すぎる空に吸い込まれる。上へ上へ。ザアザアと騒がしい蒼葉は強い影を落とし、騒ぎ、揺れ。夏の歌声はコンクリートに染みてとけていく。木の下に集まった私達は平等。哀しみですか。いいえいいえ。空が青すぎて美しいから歌うんです。あゝあゝあゝあゝ熱く甘い夏の空気につつまれている。