天の川、英語ではmilky way。
ミルクの道。
女神ヘラの母乳が広がったという神話が由来です。
☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡
小学生の頃、九州の実家で一度だけ見たことがあります。
私の田舎は昔も今もコンビニもスーパーも外灯もなく、信号さえありません。あっ、外灯は付きました。
夜、外に出れば、月夜じゃない限り真っ暗。懐中電灯がなければ一歩も歩けません。真っ暗過ぎて、宇宙に浮かんでいるかのような錯覚に陥り、平衡感覚がなくなり自分を見失いそうになるほどの暗闇です。😅
ある年、夏休みに小学校の校庭で地域の盆踊りがありました。
提灯で飾られた運動場の真ん中にやぐらが建てられ、集まった浴衣姿の近所の人々がやぐらを中心に踊りながら回っています。私は踊るのが恥ずかしく、その様子を見ていました。
しばらくして、誰かが、「うわあ、すごかー」と空を見上げて言いました。
それで、他の人も空を見上げました。
みんなが空を見上げているので、私も空を見上げました。
小学校の前には川が流れ、三方は山で囲まれています。
その真上に広がる天の川。
空全体に、白くけぶった雲のようにも見え、夜空に白い川が流れているように見える。
目が慣れてくると、雲のように見えたのは、ひとつひとつの小さな星の集まり。圧倒される星の数でした。
やぐらと提灯の明かりを消し、音楽も消され、村の人々としばし天の川だけを見る時間が流れました。
天の川の星明かりだけで校庭がよく見え、明るい夜でした。
まだ家にいた母や弟を急いで呼びに行き、家族と一緒に見ながら、この光景を一生忘れないだろう、目に焼き付けておこうと思いました。
天の川、いつかもう一度見てみたいです。
織り姫と彦星の一年に一度の逢瀬の日、のイメージが強いからか、天の川は七夕の日だけ見られると思っていらっしゃる方も多いようですね。
天の川は七夕だけではなく、雲や月が出てないなど、その日の気象条件が揃えば一年中見られます。
季節によって見える方角は違います。本日、天の川を見るなら、東の空、夏の大三角の間を流れるそうです。街の灯りは明るすぎるので、山や海辺など灯りがないところで。
今年は珍しい梅雨明けの七夕。
天の川、見られるといいですね。☆彡