3月16日土曜 野外保育りんごっこの卒園式でした。

暖かなくじら山のコブシノ木の下でご両親、在園児とその保護者の皆さん

保育者のみんなと共に門出をお祝いしました。

祝辞では伝えきれなかった思いをここに記します。

K君、そしてご家族の皆様ご卒園おめでとうございます 

親子広場りんごからのお付き合いで、野外保育りんごっこを選んでくださりありがとうございます。 

K君は入園時にはまだまだ小さくて、その小さな口から出る声はとてもかぼそくて何度も何度も顔を寄せてその声を聞く必要がありました。 

でもうつむいて一文字に結んだ口から出る言葉は、「Kくんはいちばんがいい」「Kくんはあおがいい」とてもはっきりしたものでした。 

大人はこれをこだわりといって、たいそう問題のある厄介なものだと思いがちですが 

りんごっこでは、これはこの子の個性,意思の表れだと思って大事に大事にしたいと思っています。 

 

Kくんが、いちばんがいいといっているよ。 

Kくんはあおがすきっていってるよ。 

Kくんはメーターがすきなんだって。 

 

これが好きって言えるってことはすごいことです。 

好きこそものの上手なれといいますが 

好きだから夢中になる、多少のことは我慢する、好きだから調べる 

どんどんやる気スイッチがはいって、

それはその子の揺るぎのない自信になって

りんごっこの年長さんになった時には声も大きく号令もかけるような力になりました。 

 

幼児期に大切なことはこころのねっこを作るということだと思っています。 

 

こころのねっこ、

それは生き生きと楽しく意欲的に考え行動し学ぶ感性

好奇心を持って

周囲のものを探索しながら

感じ

考えること、

自分の命の充足を感じること(わくわく、どきどき、たのしい!!)

遊んで育つ力です。

 

これから就学しよりいろいろなことを学ぶ中でここで得た太く強いこころのねっこが 

K君の幹をどんどん大きく大きくしていくことを楽しみにしています。 

今日は本当におめでとう。