つまりは現代において
万が一にでも戦争が起こったとき
戦争は過去のものだから今おこるわけがない
と考えてしまう人は野垂れ死。
用意周到にシェルターに
食糧とか持ち込んでいる人だけが生き残れる。
考え方次第で
命運をわけた結末こそが
まさにこれからの時代に相応しい
作品なんじゃないのかな。
ミサイルや核を
手放さない国がある限り
『絶対』なんてないんだよってこと。
そして東京が焼け野原になったのは
東京大空襲と似ていて
歴史は繰り返されるということを
伝えたかったんだと解釈しました。
そしてタイムスリップ自体は
大泉洋の記憶の中で
起きたことなのかなと。
もしかしたらだけど
昔の日本が体験した戦争時代よりも
恐ろしいことが起こっても不思議ではないのかも。
ミサイルだけでなく
核の性能だって上がってるはずだもんね。
生き延びる術だって
自分達で穴を掘ってだけの防空壕から
頑丈なシェルターになってるんだから
被害が大きくたって必ずしも
『死』なわけではないのかもしれない。
けれどシェルターに逃げ込める人数って
限られてると思う。
でも複雑だなぁ…
そうまでして生き残りたいか
って問われば謎だもん。
食糧だっていつかは尽きて
街の復興だって大変。
やっぱり生と死が隣り合わせだった時代を
経験してない私達には
わかる術もないような気もする。
想像力に欠けるから。
この作品には過酷さや残酷さは
ほとんどなかったけれども
戦争末期と言えばもう食べるものがなくて
飢えで肋骨がくっきり見えるくらいにガリガリ。
ギリギリの栄養状態なはずなんだよね。
それってもう…
生きていても『地獄』に値する。
作中で
ミサイルにやられて
そこまで苦しまずに済んだ大泉さん。
生き残って
これからの未来を背負う勝地さん。
…いったいどっちが幸せなの
ってことを
ついつい考えちゃう。
生きることが全て
って頑張っていた当時の人達だって
戦争が終われば
戦犯者で裁かれたわけだし。
生きるその先に
不幸や悲しみが待ってるとしたなら
生きることを諦めちゃう人が多いのも
なんだか納得だし。
かと言っても
未来は誰にもわかんないんだけどね。