そば屋を後にし、鬼志別に在るホクレンスタンドで給油。

そしてスタンドの方から熊情報を聞く。

折しも店の常連のハンターとも話が出来、色々教えて頂いた。






ヒグマはその習性からマーキングをして歩く。

それはナワバリ意識の誇示。

故にヒグマは自分の徘徊ルートを決めており、そのルートから外れた行動をすることは無い。

マーキングとは、木の幹に背中をこすりつける行為。

背中が痒いわけではなく、あの行為はマーキングなんだと初めて知った。

ちなみにツキノワグマの獣臭はかなり臭いが、ヒグマも負けず劣らずだそう。



さて、

やる事は大概やった。

トイレもスノーシェルターで済ませた。

ならばもう現地入りして車を停めようではないか。

これは明日、自分が入川するポイントの近くであることが望ましいが、

6/1から暫くは東風が吹く。

ということは、ポロ沼側の対岸では向かい風になってしまうので、大人しく手前側の土手に停めるのが良いだろう。

こちらからならばフォローの風に乗せてルアーを遠くまで飛ばせる。



河川の各入口、駐車場入口に建てられた「自粛のお願い」の看板。

こういう看板が目立つところに建てられているにも関わらず、我れ関知せず…と釣りをしている輩の多いことよ。

同じ日本人として、文字が読めないとは不憫なものよ。

まあBMWやランクルに乗っているような人達だから、所得はかなりのものとお見受けします。






本流とポロ沼の合流点側に墓場が在り、その近くにも駐車場が在る。

車4台、全て釣りをされている。

対岸のここからもその駐車場に建てられた看板は視えるが、あなた方には視えないのかな。






明日6/1から自粛明けでやっとイトウ釣りが出来るというのに、わざわざフライングですかい。

地元の旭川ナンバーや札幌ナンバー。

道内の人間、それもわざわざここまで駆けつけるような人なら、自粛期間の事は知ってるんじゃない?

それなのに自粛は出来ん…てか。

まあ、法的な拘束力が有るわけでもないからブッチ出来るっちゃ確かに出来るんだわ。

でもなぁ~、日本人って「協力すっぺ」って言える国民じゃない?






というわけで、

ワタクシはもうここから動かないので、外で読書を始めます。

肌寒いけどお天気だけは良いのよ。






我が故郷の偉大なる巨匠にして、

ワタクシの人生の機微に触れる作品の生みの親。

「釣りキチ三平」をタイムリーに読み始めた小学校4年生の時からワタクシの人生は今日に至ると決まっていたのよ。






見開きの1ページ目は「イトウの原野」。

この回を読んで、釧路へ、釧路川へ行きたいと願ったよねぇ~。

小学生のクセに(笑)

そんなワタクシが釧路へ移住してくるんだから、本当に人生とは不思議なものよ。

そして今はこうしてイトウを追い掛けて、日本最北端の宗谷岬の手前まで自走して来ている。

点と点は繋がっているんだ。






そして暫くして車に引き籠もる。

眠気が襲ってきたのだ。

ここで1時間半ほど昼寝。






目が覚めた後、6/1の準備に取り掛かる。


いわゆる明日使うルアーのチョイスだ。


ベストのポケットには入り切らないほど多種多様のルアーがある為、ショルダーバーグに詰めて現場まで持っていくのだ。







で、

一仕事を終え、晩酌タイム。

まだ明るいお日様の下で酒を飲むなんて…サイコー♪♪♪

このバタピー、なまら美味いっ!!






缶チューハイは1本だけにして、スコッチウイスキーを出してくる。

グレンフィディック12年。

酒のアテは日保ちするものを買ってきたので、

ポテチとか

徳用チョコレートとか

バタピーみたいなのばっかり。






ポテチは1年に1回か2回しか食べないけれども、たまに食べると美味しいのね♪






ワタクシは明日の自粛明けに希望を持ってここまでやって来た。

しかし自粛を守れない人達も目の前に大勢居て、平気で竿を振っている。

こちら側にウエーディングしているのはフライマン、

対岸の合流点に居るのはルアーマン。

この他、富士見橋の下の導流堤にも両岸に大勢の釣り人。

まあ、心中穏やかでないから飲んでいるのだけれど、フライングして釣ってもその魚はカウントしたくないんだよな…自分的に。

まあ、これも多様性ってやつですか?

しかし見ていて気分の良いものではないんですわ。

この一件、釣り師全体を問われることになりかねない事象かとワタクシは思う。