最近、Twitterでクラッとくる画像を見つけた。


きっと見た人にとっての受け止め方は十人十色。


特に「コレだ!!」という結論は無いんだと思う。


勿論、ワタクシの考えもその一欠片でしかなく、決して「正解」とは言わんのだと思う。




ちなみにこの画像を初めて見た時、自分の中における最も思い描いてきた


「ワタクシの車中泊」


たるものがこの姿勢なんだと気付かされた。


ちなみにワタクシは決してゴージャス旅指向の人間ではないし、


ましてや貧乏旅行もしたくない派。


どちらかといえば、


【「自分の身の丈(収入)に合ったお金の遣い方」を誤らない活き方(生き方)】


をしていきたいと考えている。




お恥ずかしい昔話だが、


26歳の時にメルセデス・ベンツを買った。


新卒で希望の会社に入社し、3年目の頃だ。


モデルは190E。


メルセデス・ベンツ最小クラスの4ドア小型セダン。


あの頃、BMWは3シリーズが人気で、特に320のMテクユーザーは多かったと思う。


ワタクシもそれに負けじと190Eをフルエアロ装備し、暇さえあれば東北自動車道をかっ飛んでいたものだ。


当時、古川市にあるゴルフ場によく通っていたからだ。


(ちなみに190Eの16VDOHCモデルは高額過ぎて手が出なかった)




ところがだ、


ゴルフは会社の同僚や同業者(競合メーカーや小売店)とやっていたのだが、それと並行して「源流釣り」なる趣味を持ってしまったからさあ大変!!


車は1台しか持っていない。


それもフルエアロにした車高低めのメルセデス・ベンツ。


それをゆっくり走らせ、凸凹道の林道を走って山形県朝日連峰の大鳥池まで幻の魚・タキタロウを狙いに通っていたものだから始末に悪い。


ちなみに車は中古、


車両本体価格は298万円、


金利は14.8%、


月の支払額は56800円。


見栄の為だけに、カツカツな生活をしていた。




そしてある日、


またいつものようにメルセデス・ベンツで源流釣りへ出掛け、仙台から片道4時間かけて林道の終点に着いた時、自分の車のフロントスポイラーが無くなっていることに気付いた。


想像してみて欲しい。


「入れ歯を外したおじいちゃんの顔」、いわゆる「クシャおじさんの顔」を。


そんな見た目だった。


すかさず車に乗り、また来た凸凹道を戻る。


徐行運転しながら外れたフロントスポイラーを探し見るが、どこにも無い。


何せ林道の横には大鳥川が流れている。


フロントスポイラーが路面の凸凹に引っ掛かって、勢い良く外れて川に落ちたと見るべきだろう。


その日は仕事を終えてそのまま職場から山形県まで走ってきて、林道の終点に一番乗りで着いたにも関わらず、折り返すように仙台市へ帰る事となった。


流石に、釣りをする気にはなれんわね。




後日、車を買った中古車屋へ行き、フロントスポイラーと塗装代、工賃で幾ら掛かるか見積もりして貰ったところ、16万と言われた。


車のローンが毎月56800円もあり、その上更に修理代までローンにするのか?


それは有り得ないことだと思った。


そして、蓄えも無いくせにこういう車を買った自分のアホさ加減にその時気付いた。


速い車


車高を落とした車


外車


フルエアロのカッコイイ車


そんなモンはワタクシの活き方には合わなかったのである。


(勿論、自分の収入とも合っていなかった)


そもそも自分の根っこの趣味は車でもゴルフでもなく釣り。


それも渓流釣り。


そんな人間が車高を落としたフルエアロのメルセデス・ベンツで林道を走るなんて、片腹痛くて笑ってしまう。


アレは多分、社会人になって「勘違いしたガキの為せる仕業なのだろう。


ハシカ…とも言うべきか。




その後、ワタクシはその車を処分し、売ったお金はローンの残債に充て、足りない分だけローンの支払を続けた…


という苦い記憶の下、今のワタクシがある。


身の丈に合った「イキカタ」。


人生を楽しもうと思ったら「活き方」という字を使うが、単に生き永らえるだけの日々ならば「生き方」という字を使う気がする。


ワタクシの場合はね。




「贅沢」の「贅」とはどんな事を指すのだろう。


ちなみに、


庶民から「贅沢」に見える事も、お金持ちにとってはフツーの事。


いや、お金が有るとはいっても、質素倹約な生活をしている人も中には居るだろう。


答えなんかどこにも無いのだ。


有るのは、


どんなことでも十人十色という事だろう。




ワタクシの車中泊考。


理想はこんな感じ。


ドアを開けたらビックリするような美しい景色。


決して南国リゾートに憧れるバカンシーなオッサンというワケではない(←念の為)







別荘ではなく、あくまでもこの箱を車に置き換えて見て欲しい。


車中泊の「本来あるべき姿」を論ずるつもりは毛頭無いが、あくまでもワタクシの場合は…というお話。


夫婦二人で美しい星空を眺め、


静まり返った大自然の中で熟睡し、


朝起きたら美しい景色を眺めつつ朝食を戴く。


トヨタのハイエースでも、


日産のキャラバンでも、


いすゞのFARGOでも、


車は何でも良い。


2人が荷物を積んで出掛け、


その荷物が有っても2人で悠々寝られる車ならば何でも良い。


走るだけしか機能の無い車は、林道で入れ歯(フロントスポイラー)を落としたワタクシのメルセデス・ベンツと同じ。


車中泊はどんな車でも楽しめるけれど、突き詰めるとワタクシの場合は件のメルセデス・ベンツの次に乗った


トヨタ・マークIIバン


から本格的に意味のある車中泊がスタートした。


2列目シートを倒せば広々空間。


天井こそ低いが、それでも荷物が有っても煮炊き出来るスペースを持った車だった。




中古のメルセデス・ベンツ190Eフルエアロから中古のトヨタ・マークIIバン。


この時の車の乗り換えから、余り人目を気にしなくなった。


それよりも、渓流釣りの前泊が楽しくなり、


車の中での煮炊き、


そして独り酒宴、


全ての思考が切り替わった場面でもあった。


ソレがワタクシの車中泊のスタート地点。


シートをフルフラットにして、背中の凸凹を気にせず乗れる車なら何でもOK。




昔さぁ〜、


マツダのボンゴ・フレンディが欲しかったんだよ。


でもその時のワタクシはトヨタ・マークIIバンから日産バネットセレナに乗り換えたばかりだったんだよね。


屋根がテントになるとか、「夢のある車」に憧れましたわ…♪