予てより探していたあの本。


ヤフーオークションで見つけても、なかなか手の届く金額ではありません。


元値は2200円(税込2420円)、


それが4000円以上するのだから、躊躇はしてしまいます。


ヤフーショッピングで探しても5000円以上。


マニア本は、絶版になると一気に値上がりします。


間違ってもBOOK OFFでは見つかりません。







送料込3670円で買えたワタクシは、まあまあの幸せ者です。

欲を言えば定価くらいで買いたかったのですが、このくらいの金額はかなり安いほう。

それに…

4月の東北帰省までには入手しておきたかったのです。

聖なるバイブルを片手に、闇夜に一際輝くあの自販機小屋を探しに…。






そう、

コレがかの有名な黒沢哲哉氏の書いたマニア本、

「あの日のエロ本自販機探訪記」双葉社刊

である。

その分厚さ故、マニアからは「教典」と呼ばれる品物。

遂に…北海道釧路市の我が家にも届きました。






ちなみに黒沢氏曰く、

北海道のエロ本自販機はほぼほぼ絶滅したとのこと。

ところが氏が出演したYouTube番組にて、唯一

北斗市

に1箇所在ることが判明!!

暇さえあればGoogleマップで検索しているワタクシですが、未だ見つけられていません。

夜にならないと林の木々に同化しているため、電気が点く時間帯にならないと誰にも分かりません。

かつて在った…という形跡だけなら、今でも十勝エリアの浦幌町と清水町に在りますが、それも昔話の遺跡に過ぎません。

北海道北斗市

これは探しに行くしか手は無いのです。






エロ本の入手に張り切っていたのは高校生の頃。

中学生の頃はあからさま過ぎるのが恥ずかしくて、

週刊プレイボーイ

週刊平凡パンチ

でお茶を濁していました。

酒屋の店内に置かれたブックスタンドから本を手に取り、レジ経由で買えるようになったのは高校生になってから。

とはいえ、マンガ本の

エロチスト

エロトピア

程度なものです。

だから、エロ本の自販機が在ることを知ったのは大きな収穫でした。

特に受験シーズン、雪の降る深夜に独り歩いて国道の1本裏の通りにある自販機まで歩いていく。

受験勉強でピリピリしていた当時のワタクシに、一縷の清涼飲料となったのは間違いなくあの深夜だけ白々と光り輝くエロ本の自販機でした。

中身なんて…どうでもいい。

そこに山が在るから登るのだ…という心境と同じでした。






ワタクシが知る限り、今の秋田市には1台も残っていない筈。

最も近くて協和町にあるラブホテル街の入口のところか、はたまた八郎潟町の国道沿いか。



ということで、今回の東北帰省はこれら東北エリアの全自販機をデジイチに収めてくること。

いずれは薄い本を作り、幕張メッセで行なわれるコミケに参加したいと考えておる次第です。

なお聖人ぶるつもりは毛頭ありませんが、ワタクシはエロ本が好き…というよりも、

闇夜だけに光り輝くその簡体が好きなのです。

昼間はミラーシールドに隠されていて、どんなモノを売っているかも「昼の人」には悟られないようにしているその狡猾さ。

しかし、

夜になると

「ワタシを見て見て!!」

とばかりに、何と自己主張の強いことよ。

エロ本の品揃えが良い本屋には全く興味が無く、在るのは自販機の夜の輝きだけ。

まるで夜鷹(売春婦)に似たその立ち位置は、大阪の飛田新地みたいで好きなのです。

昼間はじっと大人しくしているそのON/OFFの使い分けが…機微だな…と。