これは一昨日の話。

モーニングを食べるために、帯広市の「喫茶ぼびー」へ行った時のこと。



ワタクシが座った4人がけのソファーの真横に、この本があった。

ビッグコミックで連載されていた「風の大地」。

作者のかざま鋭二氏は、昨年病気のためにお亡くなりになられている。

これが連載コミック最終巻の84巻。

そうか、

この最終巻をワタクシに読め!!と言っているのだな。






ちなみにこの連載はワタクシがサラリーマン時代に読んでいた作品でもある。

ライバルのスコットウォーレンが出てきた辺りまでは読んでいたんだよ。

それ以降は漫画雑誌から離れてしまったので、そういう意味でもとんとご無沙汰であった。






久し振りに読み始めて、話の内容はまた全英オープンの本戦を戦っているというシーン。

キャディーをしているのは、主人公が日々練習をしてきた所属先の鹿沼カントリー倶楽部の先輩である笠崎さん。

笠崎さんは不倫がバレて、確かプロテストも断念して行方不明になったんでなかったっけ?

間違っていたらゴメンゴ。



冒頭のこのシーンが凄く良い。






いきなりアルバトロスなんて流れになって、そんな事は現実ではなかなか有り得ない事だけれども、ウルッときてしまったワタクシ。

そうか、

主人公ももう結婚して子供が居るのか。






そしてコレ↓が84巻の最後。






モーニングを食べながらネット検索してみたけれど、版元の小学館も原作者の坂田信弘氏もこの作品に関してはここでお仕舞い、「断筆」とコメントを発している。

そこが「ベルセルク」とは違うところだね。

いや、どっちが良いとか悪いとかじゃなくてさ、今は名作を世に送り続けてきた漫画界の巨匠がお亡くなりになられたことに、ワタクシは呆けてしまっていたのでした。

大学時代から、読んでましたよ。

「我ら9人の甲子園」とか、

「セニョールパ」とか、

記憶に残る作品ばかりを描き続けてきたかざま鋭二氏。

ホント、切ないね。






切ないついでに、

今夜行われた朝倉未来とYA-MANとの戦い。

下馬評の真逆の結果となり、朝倉未来は引退を表明。

まだ31という若さで引退とは…

これもまた切ない。






格闘技ファンしか興味のなかった世界に一般人を誘ったのが彼である。

ファンも多いがアンチも多い。

確かに仕方の無いことではあるけれども、ワタクシは日本人なのよ。

死者に鞭打つようなツイートやYouTubeが一気に湧いてきて、非常に気分の悪い今夜である。

ビジネスで成功したから世間は彼を叩いても良い…とか、妬んでも良い…とか、そんな事は有り得ない。

彼は格闘技界における令和の世の功労者。

叩くのはお門違い過ぎるし、

あの朝倉未来の一番のアンチである平本蓮選手がガックリしている姿を観たら、なんだかね…淋しくなったわ。

リスペクトしている人が表舞台から消えるのは寂し過ぎる。