ワタクシがこのラーメン屋まで徒歩2分くらいのところに住んでいたのは今から20年くらい前。

あの頃は出版社勤務で、平均してタイムカードを押すのが午後9時くらい。

遅ければ午前1時、2時、3時はザラ。

そんなブラックなサービス残業が当たり前の世界に居たので、食事は不規則になりがち。

ただね、自宅に車を置いてからここまで歩いてきて、いつでも美味いラーメンが食べれた

【24時間営業】

は過去の話。

あの頃は良かった…。

だって、それは本当のことだもの。

今は無駄を切り捨ててコストカットして贅肉を削ぎ落としている時代。

我々は確かにしぼんだオッサンだが、生きてきた時代はいずれも最高だった。

死期が近くなってきたせいか(笑)、どうも近年世の中の居心地が悪い。

(この店のことではないけれども)Aiロボットみたいな杓子定規な若い店員さんがやたらと目につく。






京都にある新副菜館の暖簾分け。

そもそも京都ラーメンがどんなものかを知らないワタクシには何とも言えないけれど、

黒いスープ

でも見た目ほどしょっぱくない。

黒いチャーハン

でも見た目ほどしょっぱくない。

ワタクシが仕事帰りに通っていた頃は、ラーメンとチャーハンのセットが1000円以下だった。

それが今や1230円。

まあ、20年の月日はあっという間ということだろうね。






これが並盛りのセット。

薄切り肉だけが載ったシンプルなラーメン。

特徴は黒いスープ。

長ネギはお好きなだけ自分で載せて下さい。






もうね、

秋田では個人的な五指に入るワタクシのお気に入り♪

後の四指は、

二ツ井町「曙食堂」の馬肉ラーメン、

大館市「桜木屋」のニラそば、

大館市「孝白」の煮干し中華そば、

角館町「花うさぎ」の魚介鶏だしラーメン、

以上。



基本、メンマの処理が旧態依然で美味しくない店が多い秋田県。

何故、新潟県のラーメン屋みたいに、メンマの処理と味付けにも気を遣えないのだろうか。

残念過ぎるみせが多過ぎて、お話にもならない。

末廣ラーメンのように肉に比重を置いて、それ以外の余計なものは入れない潔さは評価すべき。

具が多いと仕事が遅くなり、スープは冷めるし麺は伸びる。

当たり前の話だ。






しかし美味いねぇ~。

また24時間営業に戻って欲しいとつくづく思う。

だって、美味いだけのラーメン屋なんてどこにでも在るっしょ。

ところが「痒いところに手が届く」店は数少ないのよ。






秋田は朝ラー文化の街なので、朝の6時や7時から営業するお店が多い。

その反面、午後2時くらいで店を閉め、翌日まで営業しないのよ。

すなわち午後から、夕方から、夜からラーメンが食べられるお店は一気に減る。

夜営業しているラーメン屋なんて数えるほど。

それって…当たり前かい?

ワタクシには違和感しか無いのよ。

だから24時間営業を長年続けてくれた末廣ラーメンは貴重な存在。

ブラック企業に勤めていたワタクシは、このラーメン屋の存在に本気で救われていたんです。

仕事帰り、

午前1時、2時、3時に晩ごはんが食べれる有り難さよ…。






そして味は言わずもがな。

答えは丼が空であることが証明しています。

美味いねぇ〜。

こいつは1週間に3回は食べれる中毒性がある。

(毎日だと肥るわw)






追記》》》

ちなみに…

うちの奥さんの口には全く合わず、かなり残しました。

本人曰く、「ラーメンのくせに出汁の味が全くしない」とのこと。

「もう来なくても良い」とまで言っているので、万人向きではないのだと思います。