123回

7月末まで入院して、まず、中学3年生を、なんとかしなければならないと思いました。

たまたま知り合った、20歳位上の方が、毎年 腸の手術を繰り返している話をされて、

「腸の手術の後に、焦って、無理したら、俺みたいに、毎年、手術をするはめになる」

と、教えて頂けました。「腸の病気は、なめたらあかんで。」とも言われました。

 

毎年毎年,手術ではかなわないと思い、一年間は、のんびりと、講師を雇い、

彼らに授業をしてもらって、ぐっと我慢して、教室で、授業を見ているだけで、

いたのです。時給3000円という塾講師の募集をして、東京大学出の大阪大学医学部の

人や、大阪市立大学の医学部院の人と、大阪公立高校から京都大学に入った人と、

地元の公立高校四條畷高校から、神戸大学に行っていた2人を雇いました。

 

教室も、3倍位大きな部屋を借りて、中学3年生は、毎日授業が,出来るようにして、

もう一つの教室で、中学1年生と中学2年生を、交互に授業出来るようにしました。

一学年14名の塾が月謝はそのままで、教室の借り賃も上がり

講師の費用も出したのですから、もう会計的には、無茶苦茶でした。

中学3年生のことしか頭に無かったので出来たのです。

 

約1年後に、ようやく、身体が元気になり,色んな理由で講師が辞めてくれたので、

中学3年生の授業から私が授業する様にしました。

妻が大阪府立高校の教諭を辞めてくれて、塾に参加してくれたことも大きい戦力アップでした。

 

不思議なことに、生徒数が倍以上なり、なんとか、塾が続けられました。

高校入試で それなりの結果も出せたので、「災難転じて、福となる」でした。

ここから,私の塾の中期です。国公立大学に合格出来る人も増えました。

腸の手術の後に、忠告して頂けた人のおかげで、無理しなかったので、

74歳の今も生きている訳ですから、本当にありがたい話です。感謝します。