第112回

もう,足が悪くて,とても、図書館に、返しに行けないという悪夢でした。

 

本が読めなくなって、久しいのに、

未だに、分厚い本を借りっぱなしで、忘れていたという夢でした。

 

それも、中国の古典の本でした。

 

大学の同級生が、6年ほど前に、名古屋の大学で、副学長寸前に、腎臓癌で亡くなったのですが、その彼が,中国の古典の本を 山の様に残したのを思い出しました。

 

また,読書会で知り合った,大阪市立大学の院を出た人が、読みもしない本を  次から次へと 古本屋から買うという話も,思い出したのです。

 

私も、一時は、恐らく2万冊位は、持つていました。もっとかもしれません。

奈良の家を売る前に、全て捨ててしまいました。4トン半のトラック一杯に、

書架や、スチール棚と共に、捨てました。

 

一万五千冊以上読んだと思います。しかし、中身は、読書ノートにまとめたまま、

読み返せないまま、放置しています。もう、読書そのものが、過去なんです。

 

今朝、まだ生きています。

そう簡単には、死ねないと、妻が,笑っていました。

今にも死ぬ様なことをいう人ほど、死ねないと、笑うのです。

 

そうかもしれません。書き残したいことが、書けたので、ホットしています。