第73回
塾をやっていた時に、知り合った塾の先生から聞いた実話です。
神戸大学工学部を出た方で、賢い方でしたが、息子さん達は、高校卒で、
苦労されている様です。その人は、私より若くて、亡くなられました。
本人が障害者になり、働けないので、私立大学に行かせるだけのお金が無かったのです。
息子さんは、大阪府立高校に行きましたが、中学生の時に運動クラブばかリでしたので、
どちらかといえば下位の高校にしか行けませんでした。
高校3年生になって、学年の10番以内の成績になり、大学に行きたいと言い出しても、
その高校からは、国公立大学に行った実績が無いので、先生方に質問しても、
答えてもらえなかった様です。
『高校入試が後の大学を決める訳です。高校入試が如何に大事かという訳です。』
先生方に質問して、塾も行かず、予備校にも行かずに、国公立大学に合格出来るには、
やっぱリ、一定のレベルの進学高校に行かねば、質問に答えられる先生がいません。
結局、高校入試こそが、人生を変えるのです。甘く見ないで下さい。
親にお金が無いと私立大学には行けません。これが現実です。
親が高学歴でも貧しいと子供達が貧困の再生産になる場合があります。