皆さん、まだまだ暑い夏真っ盛りです。
いかがお過ごしでしょうか?

私は7~8月は毎週のように小学・中学・高校・
大学の大会や合宿の日々を過ごしており、
時間があっという間に過ぎております。
この夏も教え子たちは各方面で頑張って活躍して
くれています。

小学では日本武道館で低学年『日本一』3連覇を
成し遂げてくれました。中学では初めての関東
大会団体・個人出場や全国大会出場などみんな
本当によく努力をしてくれています。

また、高校インターハイでも本人は残念ながらの
結果ではありながらも、次なるステップに
つながったり、課題が見つかるなどの内容ある
戦いをしてくれました。

そして、私は今このブログを書いているのは
千葉県君津市での古賀塾合宿中での朝5時の
柔道場(塾生はまだ寝てます)です。

さて、今回は『お手本』でブログを書いてみます。

皆さんには人生の『お手本』となる人物は
いらっしゃいますか?

私はこの夏、柔道人生で一番忙しい夏を
過ごしております。先程言いましたように
小学柔道から大学柔道まで。
市民大会から全国大会まで。
全国各地の会場で教え子たちを応援しながらも
様々な人や柔道を拝見させて頂いております。

そんな中で気付いたのが、
監督と選手、親と子、の関係性です。

選手や子供を見ていると、監督や親とそっくりな
言葉使いや態度をしていることに気付きました。
ちょっと昔を振り替えってみると、試合中に
審判や相手チームや自分の教え子や我が子にまで
暴言や誹謗中傷する監督や親が沢山いました。

そんな光景が当たり前でもあった時代でもありました。

しかし、今年になって目にした光景は
柔道家らしい礼儀ある監督や選手たち、
そして応援されている保護者の方々が
マナーある姿や声援を送っていることでした。

この背景にはここ数年スポーツ界では体罰や
言葉の暴力が問題視されてきました。
もちろん、柔道界でも色々なところから問題が
発覚してきたのも事実です。

そんな『精力善用・自他共栄』の精神を見失った
日本柔道は再度、嘉納治五郎師範の目的である
『柔道は教育』
この柔道精神を現場の監督や選手たち、そして
保護者の皆さんと一緒になって見直し改善して
いく活動を始めました。

その取り組みの兆しとして目にした光景が、
男子であれば紳士的な『かっこいい柔道家』
女子であれば優しい『素敵な柔道家』
の姿に見えました。

本当に嬉しい姿でした。

このような姿を見れるようになったのも、
『大人の本気』があったからだと思います。

以前までの日本は
結果がでたら俺のおかげ(強い立場や大人の人)、
結果が悪ければお前のせい(弱い立場や子供の人)
が多く、強い立場の人間が物事を悔い改めることを
してこなかった姿があったように思います。

しかし、柔道界ではやっとそのことに気付きました。

まずは大人たちから改めていくことが一番の改善策だと。

そんな大人たちの本気の姿に子供たちが良き
『お手本』として自分たちの姿に照らし
合わせたのだと思います。

やっぱり、大人の本気はスゴいですね。
口ばかりで言ったって子供たちには伝わりません。

『はい』と返事はするけど、本当に理解し、
納得し、行動に移すかどうかは別問題です。
やはり、大人が本気になって話をしたり、
行動として姿を見せる『お手本』があるからこそ、
子供たちは大人の偉大さを知り、尊敬をして、
真似をするのだと思います。

『お手本』には二通りあります。

『良いお手本』と『悪いお手本』です。

これはどちらも子供たちは真似が出来るのです。
実は我々大人たちは、子供たちの生きた教科書
として見られていると思います。
だからこそ、大人たちは『良きお手本』の場面を
しっかりと見せてあげる責任があります。
かといって、ガチガチの真面目ばかりの姿ばかり
ではなく、

楽しい時は思いっきり楽しみ。
悔しい時は共に涙し。
真剣な時には熱く語り。
人が人を思い遣り助け合う。

そんな本気の人間関係があるからこそ、
問題解決の糸口が見つかるのだと思います。

大人一人一人が子供たちの教科書です。

それを思えば今から口に出す一言や今、
手にしているゴミ、目の前にバラバラに
なっている体育館のトイレのスリッパ。

大人たちはどう言葉しどう動きますか?

さぁ~大人の本気のお手本が柔道を日本を
変えていきますよ。皆さんと共に
『大人の本気のお手本』をしっかり子供たちに
見て頂きましょう。

暑い夏だからこそ熱い大人で頑張って行きましょう!