こんにちは。古賀稔彦です。


さぁ~いよいよ、待ちに待ったロンドンオリンピックが始まりますね。
代表選手たちは、今までの自分を信じ、仲間を信じ、

そして沢山の声援をパワーに変えて、思いっきり自分自身を

世界の舞台で表現して下さい。

完璧を望めばきりはありません。

私も経験しましたが、大会前の怪我や体調不良や

心の中にある不安など様々なアクシデントは必ず出てきます。

たとえどんな場面が来ようと、「その時」「その瞬間」何を考え、

どう前進して行くかを冷静に、そして柔軟に対応して下さい。

そうすればきっと、皆さんの目指す場所への

ウイニングロードが見えてくると思います。


世界のトップアスリートたちの熱く激しい戦いと、

大きな感動を心から楽しみにしております。



さて、6月は、思わぬ出会いがあったり、また大きな目標を

達成することが出来た月でした。



まずは、古賀塾へイタリア人指導者が訪ねて来られました。

彼は、イタリアで町道場をやっている先生で是非とも古賀塾で

研修をさせて頂きたいと来日してくれました。

とても嬉しいことでした。

イタリアは私にとって世界Jr.チャンピオンになった時の開催国であり、

とても思い出深い国でもありました。

また、私自身がイタリアが大好きですし、彼の町道場は

シシリアにあるとのことで、私が是非とも行きたい場所でありましたから

もちろん大歓迎させて頂きました。


お互いに、上手く言葉も通じませんでしたが、身振り手振りで

柔道談義に盛り上がりました。

彼はちびっこ柔道家と一緒に汗を流し、楽しくも真剣に

古賀塾での稽古や指導内容を一生懸命にメモをしていました。

私はあらためて、日本も世界も町道場の指導者は

柔道や子供たちに対する熱い思いを、同じように

持っているんだと目の前にいる彼の姿を見ながら感動しました。


柔道の世界は万国共通で、柔道着を持って道場を訪ねて行けば

どこだってウェルカムです。

これこそが嘉納治五郎先生が理想とする自他共栄の精神です。
今回の出会いは、指導者自身の指導出稽古の楽しさと、

選手の出稽古だけではなく、指導向上のためにも指導者の

出稽古の必要性を教えられた出来事でした。


今度は私が彼の町道場へ訪ねる約束をしました。


このブログを読んでくれている町道場の先生方、

ちょっと世界の町道場を覗いてみたくなりませんか?




さて、もうひとつの喜びは、私が総監督で指導している

IPU環太平洋大学女子柔道部が昨年の大学日本一に引き続き、

再度「日本一」の栄冠を手にすることが出来ました。

我々は、常に自分に嘘のない努力を胸に、部員一人一人と

しっかり向き合いながら練習・試合に取り組んできました。
勝負の世界にはもちろん、『絶対』は無く、勝つことも

負けることもあります。

そこで勝利を手に出来るチャンスを与えてもらうには、

『自分自身に嘘のない努力』以外、何もありません。

選手だけの努力ではなく、部員一人一人

そして我々指導者自身が常に、日々本気で取り組んで

初めてチャンスが与えられるのです。


今回の大会会場は昭和39年、東京オリンピックで

柔道競技が行われた日本武道館での日本一でしたから、

選手にとって部員にとって我々にとって最高の場所でした。

優勝は一瞬の喜びですが、我々は一生の大切な宝物を

みんなで作ることが出来ました。


部員たちは、夢実現のために必要な、『努力の大切さ』を

今回の優勝で学び、それをこれからの人生に

きっとおおいに活かしていくことでしょう。

我々IPUに沢山の応援をくれた方々へ心より感謝申し上げます。


本当にありがとう御座いました。




私は今日も次なる目標に向かって、教え子たちと共に

青春の汗を流して来ます。



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古賀稔彦