虎臥城址+TigerCastle+ -3ページ目

虎臥城址+TigerCastle+

但馬・竹田城は、兵庫県朝来市和田山町竹田にあった中世織豊系山城で、縄張りが虎が臥せているようなことから、別名を虎臥城(とらふすじょう、こがじょう)とも、天空の城の異名をもつ城郭である。国指定史跡。

出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

幻想的な雰囲気を演出 竹田城跡で夜桜ライトアップ

 

2020/04/08 https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/202004/0013254254.shtml

 

 

 

 兵庫県朝来市和田山町竹田の国史跡・竹田城跡で、夜桜のライトアップが行われている。厳かに並ぶ石垣と綿のような薄いピンクが幻想的な雰囲気を演出している。12日まで。

 夜桜のライトアップは3年目。同市在住の写真家吉田利栄さんのアドバイスを受けながら、発光ダイオード(LED)の投光器51基を設置した。

 

 城跡ではソメイヨシノなど36本が満開に。三の丸では桜の回廊が楽しめるほか、本丸からはピンクに覆われた城跡が一望できる。

 点灯は午後6~8時(入城は同7時半まで)。入城料500円(中学生以下無料)。懐中電灯の持参が必要。情報館「天空の城」TEL079・674・2120

 

 

 

 

 

 

 

 

スーパームーンに花添えて 満月と桜共演

 

2020/04/07 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200407-00000025-kobenext-l28

 

 兵庫県三田市を流れる武庫川沿いの25キロにわたって続く「武庫川さくら回廊」で7日夜、満開の桜が月光にぼんやりと照らされた。

 7日夜から8日にかけては月が地球に近づき、満月が大きくなる「スーパームーン」。月に向かってレンズを向けると桜が重なり、花にピントを合わせていくとシルエットが月面にくっきり。今夜は桜がウサギのすみかにお邪魔したようだ。

 柔らかな月光が、心を和ませてくれる。夜空を見上げてはいかが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

首里城復元、26年目標 政府 防火を徹底、工程決定

 

2020・03・27 https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020032702000299.html

 

 

 政府は二十七日、火災で正殿などが焼失した首里城(那覇市)の復元に向け、二〇二二年中に本体工事に着手して二六年までの復元を目指す工程表を決定した。防火対策を徹底し、正殿の復元はヒノキ科の無垢(むく)材を使うことも盛り込んだ。首相官邸で開いた関係閣僚会議で菅義偉(すがよしひで)官房長官は「首里城は沖縄県の皆さんの誇りとも言える重要な建造物だ。復元に向けて責任を持って取り組む」と話した。

 

 工程表では二〇年度の早期に設計に入る。再建過程を一般公開し、観光資源として活用する方針だ。沖縄県と連携して再建作業を進める。

 

 防火対策として、最先端の自動火災報知設備やスプリンクラーを設置し、火災の早期覚知や初期消火の体制を整備する。外部から送水できる連結送水管を城郭内に設置。貯水槽の増設や消火栓の新設も検討する。世界文化遺産に登録された地下遺構の保護を前提とする。

 

 正殿の復元に関し、柱に用いる沖縄在来種のイヌマキなどの大量調達が困難だとして、国産ヒノキを中心に使う方針。戦後の復元時に用いた台湾産ヒノキの使用も含め、調査を進める。塗装の下地となる漆は中国産を使用する。沖縄独特の赤瓦の製造には地域の伝統技術を活用する。

 

 昨年十二月に策定した基本方針は、沖縄復帰二十周年を記念して主要施設が復元された前回計画を踏襲しつつ、防火対策の強化も柱とした。正殿については一七一二年に再建され、一九二五年に国宝指定されたものに復元することを原則とした。火災は昨年十月三十一日に発生し、正殿や北殿など六棟が全焼した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大きな前進で励みに」 首里城“26年までに再建方針”で沖縄知事コメント

 

2020/03/27 https://article.auone.jp/detail/1/2/2/101_2_r_20200327_1585290602377723

 

 

 焼失した那覇市の首里城正殿について、政府が2026年までに再建するスケジュールを決めたことに、沖縄県の玉城(たまき)デニー知事は「具体的な工程表が決定したことは大きな前進。県民を含め一日も早い復元を望む多くの皆様に大きな励みになる。県としても火災の再発防止に向け、(首里城の)管理体制の構築に取り組んでいきたい」とコメントを出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天空の城「竹田城跡」が山開き 築城当時の石畳を初公開 兵庫・朝来

 

2020・03・02 https://article.auone.jp/detail/1/2/5/169_5_r_20200302_1583102012044053


 

 国史跡・竹田城跡(兵庫県朝来市和田山町竹田)が1日、約2カ月の冬季閉山を終えて山開きした。新型コロナウイルスの感染拡大でマスク姿の観光客も目立ったが、訪れた親子連れやカップルたちは標高約350メートルからの眺めを楽しんでいた。

 

 午前8時半ごろ、三の丸に通じる石段に姫と武将に扮した市職員らが登場し、セレモニーが始まった。地元のグループ「和田山虎臥陣太鼓」が演奏する中、姫役が「わが甲冑隊よ、道を開けい」と、高らかに山開きを宣言して観光客らを迎えた。

 

 この日から、昨年の遺構確認調査で見つかった築城当時のものとみられる石畳を新たに公開。状態の良かった二の丸から三の丸にかけての延べ約30メートルが通路として整備された。

 

 

 市教委文化財課主任の中川京太郎さん(31)は「昔の人がどんなところを歩いたのか、400年前の雰囲気を楽しんで」と見どころをアピールした。

 NHK大河ドラマで使われる城のセット建設を請け負ったこともあるという京都市の建築士の男性(56)は、妻(46)と初めて訪問。「石垣の積み方もきれいで、立派な城だったんだろうな」と感嘆していた。

 

 3~5月の観覧時間は午前8時~午後6時。観覧料は500円(中学生以下無料)。3月28日から4月12日までは夜桜のライトアップがあり、城跡内の約30本を観賞できる(午後6~8時、最終入城午後7時半)。

 

 情報館「天空の城」TEL079・674・2120

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竹田城跡、3月1日に山開き 御城印帳を新たに発売

 

2020/02/29 https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/202002/0013153373.shtml

 

 

 国史跡・竹田城跡(兵庫県朝来市和田山町竹田)が3月1日午前8時、冬季閉山期間を終えて山開きする。三の丸では甲冑姿の武将や姫にふんした市職員らが来場者を迎える開山セレモニーを行い、先着100人に竹田城跡のタオルやポストカードなどが入った記念品を贈る。

 和田山町観光協会はこの日から、御城印40枚を集めることができる御城印帳(2千円)を新たに販売する。縦17センチ、横12センチで、赤と茶色の2種類。竹田城跡の料金収受棟と麓の情報館「天空の城」で取り扱う。

 また、観覧料の支払いにスマートフォン決済「ペイペイ」を導入する(団体割引利用の場合は現金のみ)。導入を記念し、ペイペイ利用の先着10人に御城印帳をプレゼントする。

 竹田城跡の年間パスポート(4月から1年間、千円)の販売も開始する。市役所本庁舎や各支所のほか、郵送でも申し込める。3月13日までに申し込むと抽選で100人にオリジナルタオルが当たる。

 3~5月の入城時間は午前8時~午後6時。観覧料500円(中学生以下無料)。情報館「天空の城」TEL079・674・2120

 

 

 

 

 

 

 

 

「天空の城」竹田城跡が3月1日に山開き 御城印帳を販売

 

2020/02/29 https://www.ryoutan.co.jp/articles/2020/02/89987/

 

 「天空の城」竹田城跡(兵庫県朝来市和田山町竹田)が、冬の閉山期間を終え、朝来市が3月1日午前8時から三の丸付近で「山開き」イベントを行う。姫と甲冑隊が観光客先着100人に記念品を配布し、観光案内をする。

 また、観覧料の支払いに電子決済のPayPayを導入。決済先着10人に、同日から販売する、御城印集めに便利な竹田城御城印帳をプレゼントする。

 御城印は神社仏閣でブームとなっている御朱印の、お城版。福知山城など各地に広まっている。竹田城跡では、ひと足早く昨年11月から扱い、市観光交流課は「大きな反響を得ています」と話している。

 各地の御城印はカード型になっていることから、御城印帳は透明フィルムの袋に入れていくファイル式にした。40枚収容できる。

 カバーは黒茶と赤の2種類あり、竹田城跡の石垣などを迫力いっぱいにデザインした。1冊2千円。竹田城跡料金収受棟と、JR竹田駅近くの情報館「天空の城」=電話079(674)2120=で販売する。

 竹田城跡の入城時間は季節によって異なり、春(5月末まで)は午前8時~午後6時。夏(8月末)までは午前6時~午後6時。秋の雲海シーズン(11月30日まで)は午前4時~午後5時に早まり、冬(1月3日まで)は午前10時~午後2時に短縮する。

 大人500円(年パス1千円)、中学生以下無料。
 
 
写真=竹田城をデザインした御城印帳、赤バージョン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竹田城跡、入り口大部分は昭和後期に建造か 石段から駄菓子の外装見つかる

 

2020/02/26 https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/202002/0013145236.shtml

 

 

 兵庫県朝来市和田山町竹田、国史跡・竹田城跡で1~2月に市教育委員会が行った遺構確認調査で、入り口部分の「大手虎口」周辺の石段の下層からビニール袋や駄菓子の外装などが見つかり、大部分は昭和後期に造られたとみられることが分かった。石段整備の記録はないが、市教委文化財課の中島雄二課長(55)は「坂だった場所に、登城の利便性を考えて階段を造ったのでは」とみている。

 

 市教委は2018年3月、史跡の保存を目的に「史跡竹田城跡整備基本計画」を策定。昨年の冬季閉山期間(1~2月)に本格的な調査を始めた。

 

 今回の調査では、築城当時の階段とみられる石段も発見。一段の高さが60~70センチだったといい、中島課長は「山城の入り口でこういう構造はあまり例がない。攻めにくい構造だったことがうかがえる」と話す。

 

 調査は来年度も行う予定。昨年度の調査で二の丸から三の丸にかけて見つかった石畳については3月以降、状態の良い約30メートルの範囲を埋め直さずに公開することを決めた。

 

 

 

 

 

 

竹田城跡『夜桜ライトアップ』朝来市

 

2020/02/26 https://kisspress.jp/articles/27325/

 

2020年3月28日(土)~4月12日(日)

 

観覧時間を特別延長。幻想的な夜桜のライトアップを楽しむ

 “天空の城”や“日本のマチュピチュ”と呼ばれ親しまれている竹田城跡(朝来市)で、3月28日から4月12日まで『夜桜ライトアップ』が行われる。

 期間中は特別に観覧時間を延長。普段は夜間に立ち入ることのできない竹田城跡で、幻想的な夜桜のライトアップを楽しむことができる。開催期間は開花状況により前後する場合があるという。

 


 また、満開の桜と竹田城跡の写真がデザインされた「令和2年度竹田城跡年間パスポート」の申し込み受付も開始。4月1日からは料金所での即日発行が可能となる。

 

 

期間
2020年3月28日(土)~4月12日(日)
場所
竹田城跡
(朝来市和田山町竹田古城山169番地)
GoogleMapで探す
時間
18:00~20:00
※最終登城 19:30、閉門 22:00
観覧料
一般500円、中学生以下 無料
持ち物
懐中電灯
問い合わせ
情報館「天空の城」
TEL 079-674-2120

 

 

 

 

 

 

 

雲間から初日の出、観光客ら歓声 竹田城跡に1280人

 

2020/01/03 https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/202001/0013005568.shtml

 

 

 新年を迎えた1日、国史跡・竹田城跡(兵庫県朝来市和田山町竹田)が午前5時から開けられ、観光客らが初日の出を眺めた。昨年の元日は積雪のため登城が禁止されたため、2年ぶり。今年は1日の観覧終了までに計1280人が訪れた。

 

 元旦は、日の出時刻をすぎても東の空は雲に覆われたまま。若者たちから諦めの声が出始めた午前7時半ごろ、オレンジに色付いた雲間から初日が現れると、観光客らは息をのんで見入っていた。

 

 家族5人で訪れた加古川市立加古川中2年の男子生徒(13)は「日の出をこんなに待ったのは初めて」と感嘆。弟の同市立鳩里小5年男児(11)は「(レース用)キッズカートの大会で優勝したい」とし、妹の同3年女児(8)は「ダンスを頑張りたい」と抱負を語った。

 竹田城跡の観覧は3日まで。4日~2月末は閉山する。(竜門和諒)

 

 

 

 

 

 

 

 

1月4日~2月29日は竹田城跡を閉山します

 

2020/01/02 https://www.tajima.or.jp/news/153924/

 

 

■閉山期間
 1月4日(土)から2月29日(土)まで

 

■入城再開の時期について
 開山予定日は、令和2年3月1日(日)です。
 ※急な積雪等の場合、開山を延期する場合があります

情報提供元
朝来市
連絡先
朝来市産業振興部観光交流課
 TEL/079-672-4003
 FAX/079-672-3220

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「天空の城」竹田城、石垣を後世に造り変えの可能性

 

2019/12/23 https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/201912/0012981199.shtml

 

 国史跡・竹田城跡(兵庫県朝来市和田山町竹田)で昨年度行われた遺構確認調査の結果を紹介する企画展「武者の犬走り・あるじの石畳」が、道の駅「但馬のまほろば」(同市山東町大月)併設の市埋蔵文化財センター「古代あさご館」で開かれている。城跡内に敷かれていることが分かった石畳や、石垣の根元部分にある水平の盛り土面「犬走り」の写真など約30点を展示している。27日まで(月曜休館)。(竜門和諒)

 

 同城跡では経年劣化に加え、観光客の大幅増で遺構の露出や土砂の流出などが発生していた。そこで、市は2017年度に「史跡竹田城跡整備基本計画」を策定。保護方針を決めるために状況を確認する必要があり、昨年度の冬季閉山期間中に初めて本格的な調査を行った。

 その結果、二の丸から三の丸にかけて石畳が敷かれていたことが判明した。同センター学芸員の飛田恵美子さんによると、石畳は石垣に沿わない不自然な形で敷かれていたことから「(最後の竹田城主の)赤松広秀が完成させたとされる石垣だが、部分的には後世に造り変えられた可能性もある」と分析する。

 

 

 企画展では、見つかった石畳や犬走りの写真、これまでに出土した建物の瓦などを紹介。また、築城当時の様子が分かる資料として、戦国時代末期に地元の庄屋の当主が書いた「和田上道氏日記」や、赤松広秀ゆかりの日本刀「獅子王」の写し刀も展示している。

 

 

 市は本年度の閉山期間中にも2回目の調査を予定。飛田さんは「竹田城の本当の姿を知る大切な資料ばかり。築城当時の姿に思いをはせるのも面白い」と話している。

 午前9時~午後5時。入館無料。同センターTEL079・670・7330

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

首里城復元に向けた政府の基本方針判明 防火対策、政府一丸で木材調達

 

2019/12/10 https://www.sankei.com/politics/news/191210/plt1912100029-n1.html

 

 

 火災で正殿などの主要施設が焼失した首里城(那覇市)復元に向けた政府の基本方針が10日、分かった。スプリンクラー未設置など防火対策の不備が火災の拡大につながったことを踏まえ、必要な防火対策を行うと明記。大量の木材など再建に不可欠な資材調達に取り組む方針も盛り込んだ。11日に首相官邸で関係閣僚会議(議長・菅義偉官房長官)を開き、決定する。

 基本方針では首里城について「沖縄の誇りであるとともに、日本の城郭文化の概念を広げる国民的な歴史・文化遺産」と指摘。沖縄県や前回(平成4年)の復元に携わった有識者らも参加した政府のこれまでの会議に基づき、「一日も早い復元に向けて取り組みを進める」と強調した。

 具体的には、(1)前回復元時の基本的な考え方を踏襲(2)今回の火災を踏まえた防火対策などの実施(3)政府一丸で木材や漆など資材を調達(4)復元計画への県の参画(5)国連教育科学文化機関(ユネスコ)との連携-を挙げた。

 政府は近く閣議決定する令和元年度補正予算案に焼け落ちたがれきの撤去費を計上するなど必要な財政措置に加え、復元期間中の観光振興策の検討も進める。

 首里城は10月31日未明に木造3階建て正殿の北東側から出火したとみられ、主要6棟が全焼。首里城跡は平成12年に他地域の城跡とともに「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」として世界文化遺産登録されたが、今回焼失した正殿などは対象外となっている。

 

 

 

 

 

 

首里城再建、年度内に工程表 政府が基本方針を決定 沖縄県も参加へ

 

2019/12/11 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/509085

 

 

 【東京】政府は11日、首相官邸で首里城の再建に向けた第3回関係閣僚会議を開き、再建の工程表を年度内に策定することを決めた。前回復元した際の基本的な考え方を踏襲するとした基本方針も決定した。

 

 工程表は、年内にも初会合を開催する有識者委員会の議論を踏まえ、設計や木材調達、工事などの期間が示される見通し。有識者委は沖縄総合事務局に設置され、県も参加する。

 基本方針は、前回の復元時の考え方を原則として踏襲するとした内容。その上で、当時と状況が変化している木材の調達や、防火対策、首里城に関する新たな知見を加える。

 菅義偉官房長官は会議で「沖縄県民の意見を十分反映できるよう、沖縄県の参画を得ながら検討する」と述べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

首里城火災 開かずの放水銃 設置後、訓練もしていなかった

 

 首里城火災で放水銃1基の収納ぶたが開けられず消火活動に使えなかった件で、この1基が2017年度の設置以降、防災訓練で使われていなかったことが3日、分かった。首里城を運営管理する沖縄美ら島財団は、火災時に監視員が専用工具で地下ピットのふたを開ける運用にしていたが、初動対応が浸透していなかった恐れがある。

 

 

 財団は10月31日に発生した火災時の監視員の動きについて「初期消火や消防隊の誘導に当たり、放水銃のふたを開ける作業には至らなかった」と説明した。

 使えなかった1基は火元とみられる正殿の裏手、御内原エリアにある。通常は地下ピットに収納されている。首里城を所有する国が17年度に従来の地上型から、地下埋設型に整備し直した。

 財団によると、18年度は御内原エリアが未開園で、この放水銃を使った消防訓練をしなかった。今年5月に放水試験をし、12月の消防訓練で使う予定だったという。財団は「管理体制が適切だったかを含めて検証し、見直すべきところは全て見直し再発防止に努める」とコメントした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

首里城焼損8棟 那覇消防発表 女官居室も延焼

 

 

 那覇市首里当蔵町の首里城の火災で、那覇市消防局は3日、正殿と南殿、書院・鎖之間、二階御殿、黄金御殿(寄満・奥書院)、北殿の計6棟が全焼したと発表した。これまで屋根への延焼が判明していた奉神門に加え、新たに正殿裏手の女官居室の一部壁にも延焼していたことを明らかにした。正殿周辺の計8棟が焼損したことになる。一方、正殿裏手の放水銃は収納庫のふたを開ける専用の工具が必要で、現場から離れた奉神門に保管されていたために使用できなかったことが公園を管理する沖縄美ら島財団への取材で判明した。

 市消防はこれまで「調査中」として焼損程度を明かしていなかった。焼損した計8棟の延べ床面積は約5271平方メートル。正殿と北殿の焼損割合は100%で完全に燃え落ちていた。

 財団によると、使用できなかった放水銃は2017年度に国が御内原エリアを整備した際に、地上式から地下式のものに変更した。収納庫のふたは専用のハンドルを取り付けて持ち上げる仕組みになっており、火災発生時は監視員が奉神門2階のモニター室から持ち出して開けることになっていた。ただ、今回は監視員が初期消火や消防隊の誘導を行っていたため、対応できなかったという。

 放水銃は消防法に基づいたものではなく自主的に設置したため、設置の際に市消防と協議などは行っていないという。財団は「現場検証の結果を踏まえ、関係機関と連携し管理体制が適切だったか検証する」としている。

 一方、市消防の担当者は「放水銃は自衛消防隊が初期消火に使用するもの」とした上で「1基使えなかったことが消防の消火活動に影響したかは不明」と説明。火災当初に使用した屋内外の消火栓の水圧が十数分で低下したことについても「地下に120トンの貯水タンクがあるが、いろいろな場所で使えばいつかは尽きる。予想外に早かったかは分からない」と述べた。

 消防は正殿北側で火災原因の特定につながる証拠品の発掘作業を手作業で進めている。県警は火元有力の正殿北東で見つかった金属類の鑑定を科学捜査研究所で実施している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

火元有力の首里城正殿北東 火災前はこんな様子だった YouTubeに今年5月投稿 分電盤や熔融痕確認の延長コードなど映す

 

 那覇市首里当蔵町の首里城正殿など主要7棟が焼失した火災で、火元として有力視される正殿1階北東側の焼失前の様子を映した動画が、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿されている。動画は「首里城 新エリア散策」と題され、今年5月に投稿されていた。正殿裏手の御内原エリアが開園した今年2月以降に撮影されたとみられる。

 映像からは首里城を象徴する朱色に塗られた分電盤のほか、分電盤側面に設置されたコンセントに接続された延長コードが二つの発光ダイオード(LED)ライトとつながっている様子が確認できる。分電盤近くにはベンチも置いてあり、入場者が通れる場所だった。
 

 那覇市消防局は7日の会見で、分電盤の床下にある引き込み配線と焼けて細切れになった延長コードに30カ所以上の「溶融痕」が見つかったと発表していた。溶融痕は配線同士が接触してスパークした結果生じる「短絡痕(ショート痕)」だった可能性もある。

 同市消防は床下の引き込み配線と延長コードを消防庁消防研究センター(東京)に送り、鑑定を依頼する。短絡痕だったことが判明すれば、出火原因の特定につながる。

 正殿北東は電気系統設備が最も集中していることや火災発生時の目撃証言などから火元として有力視される。当時、正殿の火災防止のため照明などの電源系統のブレーカーは落とされていたが、分電盤側面のコンセントは通電していた。

 

 

 

ユーチューブのURLはhttps://youtu.be/KLC1woBLuvk

 

【琉球新報電子版】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物だけが文化財じゃない 石垣も文化財だ

 

2019・11・08 http://allatanys.jp/blogs/9526/

 

先日、沖縄の首里城で火災が起き、正殿など7棟の建物が延焼しました。首里城を心の拠り所としていた沖縄の皆様にお見舞い申し上げます。

日本には何千、何万もの城郭があります。姫路城、松本城、彦根城などの現存12天守を除き、全ての城は江戸時代かそれ以前に作られた天守閣を持ちません。首里城も、琉球王国時代に造営された宮殿は太平洋戦争中に焼失しており、今回焼け落ちた建物は戦後に再建されたものです。莫大な費用と時間がかかるものの、復元することは可能かと思います。

一方、日本の城の中には火災に見舞われずとも、少しずつ傷み、失われつつある城が多くあります。今日の朝日新聞朝刊には、奈良県の高取城の窮状が紹介されていました。高取城は南北朝時代に建てられ、著名な戦国武将である筒井順慶の居城でした。明治維新後に天守は取り壊されたものの、立派な石垣や空堀、曲輪が残っており、日本三大山城の1つに数えられています。しかし、敷地内の樹木管理すら行われず、石垣の変形や崩落が至る所で発生しています。

兵庫県朝来市の竹田城では、2010年頃から観光客が急増したことにより、地表の芝生がはげて、礎石が露出するなどの被害が深刻化しました。現在は立ち入り禁止区域が設けられています。東京都あきる野市の戸吹城は立地している場所の地盤がもろいため、遺構や登城路が崩壊しつつあります。全国各地の城跡が劣化しつつあるのです。

過去の遺物が失われるのは運命ですし、天守閣がない無名の城が自然に還っていくのも仕方ないことかもしれません。ただ、筆者としては一抹の寂しさを感じます。歴史学的価値を持つ城郭を守るためには、保護を各地の教育委員会任せにせず、まずは我々が関心を持つことが重要だと思います。

城跡に行って下さい。石垣や堀、土塁の跡を見て下さい。きっと「兵どもが夢の跡」を感じ、守るべき歴史的価値を認識できるでしょう。

 

山本 峰丸
大阪大学

外国語学部に所属しており、国際友好関係の構築に興味があります。趣味はマラソン、自転車、釣り、登山、スキーなど、アウトドア活動全般です。あらたにすの記事では、幅広い分野の様々な出来事について私なりの視点で論じたいと思っています。その結果、皆さんに共感や新たな発見をもたらすことが出来れば幸いです。