基本情報 
 場所:千葉県佐倉市ユーカリが丘5-18-1
 電話:
 開館:
 休館:無休
 料金:無料
 特記:駐車場等無
    柵により中には入れません。
    外より見学できます。

井野長割遺跡(いのながわりいせき)
■種別 国指定史跡
■指定日 平成17年3月2日
■所在地(所有者) 佐倉市ユーカリが丘5-18-1(佐倉市ほか)
■概要
 昭和44年(1969)、井野小学校の建設の際に発見された遺跡で、昭和48年(1973)には本格的な発掘調査が行われ、縄文時代のマウンド状の盛土の存在が確認された。さらにその後の調査で、盛土数基や谷部を大規模に埋め立てた痕跡が検出されたため、平成14年度からさらに詳細な調査を行った結果、井野長割遺跡は少なくとも5基のマウンド状の盛土が、全体として南北約160m、東西約120mの範囲で楕円形を呈する縄文時代後・晩期(今から約4,000年~3,000年前)に造られた「環状盛土遺構」を伴った遺跡であることが判明した。また、盛土の内側にも独立したマウンド状の盛土が2基存在していることもわかった。
 「環状盛土遺構」はほかの遺跡でも発見されているが、盛土が古墳のように1つずつ独立して連なっているところに井野長割遺跡の特徴がある。盛土に囲まれた中央部分は地山を削って窪地としている。当時の人々が、削った土をマウンド状に盛り上げたり、谷部を埋め立てたりするために利用したと考えられている。盛土中からは竪穴住居跡が検出され、土器や石器のほかに、土偶、土版、石棒など、祭祀に関係すると思われる遺物が多数出土している。
(千葉県ホームページより)

【井野長割遺跡】 〔国 史跡〕
 井野長割遺跡は、今からおよそ4千年から3千年前に営まれた縄文時代のムラです。
 縄文時代の盛土がきわめて良好に残っており、遺跡の学術的な価値が高いことから、平成17年3月2日付けで国史跡に指定されました。
 この遺跡の重要性は、3千年を経た現在に至るまで、縄文時代の原風景とも言うべき景観が残されていることと、さまざまな施設が計画的に配置されたムラの姿がわかることです。
 原風景の特徴を表す盛土は、南北約160メートル、東西約120メートルの範囲に途切れながら環状に巡るほか、内側にも存在します。盛土の高さは内側の低いもので約1メートル、外側の高いもので約2メートルあります。
 盛土がつくられた要因はまだ不明確な部分がありますが、他遺跡の調査では、盛土の上に竪穴住居跡などをつくるときに、盛土造成を繰り返したことがわかっています。
 盛土は、小学校の建設や宅地造成によって北側から西側の大部分が失われてしまいましたが、盛土の下は完全には破壊されていないことが確認されています。
 ムラの中心部にあたる盛土の内側は共同の広場であり、そこを取り巻く盛土の上や下に竪穴住居跡が配置されています。
 盛土の途切れた部分には道が設けられ、その道沿いにドングリ類を貯蔵するための穴やお墓、竪穴住居跡などが配置されています。
(佐倉市ホームページより)

訪問記録
 訪問日:2025年3月9日