国指定史跡 北江間横穴群(大師山)
昭和51年12月27日
国史跡指定文化財
十ヶの横穴により構成される古墳群で、この地域に発達する凝灰岩層をくり抜いて造られている二~三の小群に分けられ中の中心となる一、二、八号は規模も大きく構造にもそれぞれの特色がある。特に内部の石棺はくる抜式の独立石棺(一号)横の方向に造り付けた家型石棺(二号)縦方向に左右平行に造り付けた石棺(八号)など多様であり又、水気を抜くため入口に排水溝の造られたものもある。七世紀中頃から八世紀中頃までに造られたものと推定され規模の大きいこと、岩石の発掘や石棺の加工と運搬技術等の優れたものであり、当時極めて有力な政治的経済的地位にあった人が埋葬されたものと考えられる。副葬品は徳川初期に既に盗掘され、重要なものは紛失しているが昭和49年調査の際、入口付近より出土した土器類は町資料館に保存されている。
この古墳群は北江間小山円墳群、同大北横穴群等と合わせこの地域古代史研究の重要資料になっている。
(現地、説明板より)
住所:静岡県伊豆の国市北江間
特徴:
撮影:2023年5月21日