高崎市指定史跡 下芝谷ツ古墳(しもしばやつこふん)
 下芝谷ツ古墳は、昭和61年に調査された西暦500年前後(今から1500年前)に造られた一辺約20mの方墳です。
 二段に築成された墳丘は、下段が約4mの高さで、上半分は盛土で下半分は削り出し、その斜面は急角度に葺石で覆われている。冗談は石のみを積み上げた積石塚で、中央に竪穴式石室がある。上段と下段の間の平坦部には小石による石敷をし、埴輪円筒列が廻っている。
 本墳の様に盛土と積石とに分かれた墳丘の構造は、全国的にも稀有な例である。
 また、竪穴式石室からは、馬具類・甲冑類・武器類・環鈴と共に飾履が出土している。金銅製でガラス玉をはめ込み、歩揺で飾られた飾履は、その本体にも透かし彫りが施されており、国内では十例ほどと例の限られた文物である。
 以上の様な特異な古墳であるが、今は位置を示す方形の段の真下に保存されている。
 所在地 高崎市箕郷町下芝808番地
 指 定 昭和62年3月16日
 高崎市教育委員会
(現地、説明版より)

下芝谷ツ古墳
 県営ほ場整備事業に伴い、昭和61(1986)年に発掘調査がおこなわれました。一辺20mの方墳で2段構造になっており、6世紀初頭の築造と考えられています。上段は石だけで造られていて、朝鮮半島北部にルーツをもつ積石塚と呼ばれる墓と同じ構造になっています。竪穴式石室の内部には豊富な副葬品があり、なかでも金銅製の飾履はガラス玉や透かし彫りで飾られた優品です。周辺の集落跡から出土する朝鮮半島系土器などを考えあわせると、この古墳は渡来系の有力者を葬ったものと考えられます。
□指定種別:高崎市指定史跡
□下芝谷ツ古墳(しもしばやつこふん)
□指定年月日:昭和62年3月16日
□所在地:高崎市箕郷町下芝
(高崎市ホームページより)

 住所:群馬県高崎市箕郷町下芝
 特徴:
 撮影:2022年10月30日