古墳は恋瀬川左岸の高友地区の後背に連なる50~60mほどの丘陵部に所在し、丸山古墳(丸山1号墳)の東方30mに位置する。古墳としては横穴式石室を有する中規模の前方後円墳であり、主軸を西北方を示し、丸山古墳及び筑波山に相対して築かれている。昭和29年度において、明治大学考古学研究室及び高友区民の奉仕活動を得て埴輪円筒列の調査と、明治時代に乱堀の被害を受けている横穴式石室の修復作業が行われた。墳丘からはきめ細かな粘土を用いて焼かれた円筒埴輪や形象埴輪(人物・馬)など出土している。
県内の横穴式石室を有する前方後円墳としては、比較的早い時期に築造されたものと考えられている。
全長 35m 後円部径 20.5m 高さ3m
前方部端幅 18m 高さ2.7m
(平成14年3月 八郷町教育委員会)
場所:茨城県石岡市柿岡
特徴:佐志能神社(石岡市柿岡4119-4)の裏
撮影:2020年10月11日