4世紀代の磯浜古墳群に含まれる、全国屈指の大型円墳です。
平成21年度に測量調査を、平成23年度に範囲確認調査を実施し、墳丘の構造が明らかになりました。
部分的な調査に留まったため、造出の存在は未定ですが、現段階では円墳と考えられます。
規模は、直径約88m、高さ約13mで、人家の下にのびる周濠を含めると約120mに達します。
墳丘は、墳頂部に加え、中段と下段に平坦面を持つ三段築盛です。
各斜面には扁平な礫が葺かれ、南側の上段斜面には、葺石よりも小振りな敷石が敷き詰められていました。
墳頂部・中段・下段の各平坦面の外側には、縦長方形の透孔を持つ朝顔型円筒埴輪が樹立されていて、一部に普通円筒埴輪もみられます。南側の中段平坦部からは、つぼ型埴輪が20個体以上出土しました。
(平成30年3月 大洗町教育委員会)
場所:茨城県東茨城郡大洗町磯浜町4119
特徴:
撮影:2020年2月2日