地区のオニユリが咲く畔端 | 幸せ運ぶ花生活  光風流西播支部

幸せ運ぶ花生活  光風流西播支部

庭の花、道端の花、野菜の花をちょっと摘んでお部屋に飾ってみませんか。
又、お正月、ひなまつり、お盆、家族の記念日に花を飾れば心豊かかになれます。そんな花生活をしてみませんか。

神崎郡福崎町を中心に活動しています。

福崎町高岡 応聖寺様でいけばな光風流をお稽古しているっ生徒です。gあ

 

地区の営農組合がある場所の畔端に見事に咲いたオニユリです。

今年は昨年よりオニユリが増えていました。雨の降らない間に見に行きました。いっぱいの花が咲くと綺麗です。

お家元のブログです。

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2024年7月14日 / 最終更新日時 : 2024年7月14日 内藤 正風・内藤正風の視点

周年の祝賀会を通じて感じた「光風流の古き良き伝統」と「手作りの価値」

目次

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

昨日は私共光風流の支部創立45周年記念祝賀会に伺ってきました。

支部の皆さんの思いや支部の伝統を強く感じ、とても素敵な時間を過ごさせていただきました。

創立45周年という年数は、実は驚異的な期間です

一口に45年というのは簡単です。人間でいえば中年の世代で、これから脂がのってくるという感じかなぁと思います。が、しかし、これってビジネスとしてとらえた場合には、実は驚異的な事になってきます。
というのも日経ビジネスによると、新しい企業が創業してからの生存率は、5年後15.0%、10年後6.3%、20年後0.3%となっているそうです。つまり100社起業したら5年後には85社が廃業し、10年後には94社が廃業し、20年後には1社残っているかどうかということになのっです。

企業や商店といけばなの支部を同じように並べて比較して良いかどうかという事はさておきまして、いったんスタートしたことを継続し歴史を積み重ねてゆくことの難しさと、その中で45年の歴史を積み重ねてきたという事の価値はお判りいただくことが出来るかと思います。

心が痛いほど伝わってきたBBQスタイルの祝賀会

支部創立45周年の記念祝賀会は、BBQスタイルで開催され、支部の皆さんやご家族がお肉を焼いたり飲み物を運んでくださったりと、心からのおもてなしを受けました。
いや~面白いですね。BBQスタイルでの祝賀会って。私はありだと思います。が、これやろうと思ったら1つだけ絶対的に外せない条件があります。それは、準備や運営に携わる全員が手間や労力を惜しまない人たちでないと成立しないという事です。

BBQをしたことのある方ならお分かりだと思いますが、BBQって始まる前に野菜を切っておいたりお肉などを用意しておいたり、飲み物は冷やしておかないといけないですし、お皿や調味料なども用意しておかないといけません。下準備にかなり手間暇がかかるという事です。
そしてBBQが始まったら、焼いて料理をしないといけないですし来られている皆さんに気を配って、お料理やお飲み物などを運ばないといけないですので、これも大変なことになります。
こんな風にしてすべてが無事に終わったら、それでホッとしている場合ではなく、後片付けをして洗い物などをしないといけないのですから、かなり覚悟を決めて取り掛からないと絶対に無理ですので、今回の祝賀会では支部役員の皆様だけではなく支部の会員の皆さんやご家族の皆様まで、大変な手間と労力をかけられたのが分かるので、本当にすごいなぁと心より感謝と尊敬する機会になりました。

心が伝わる「手作り」という機会

こんなに凄いおもてなしを受けながら、1つの記憶が戻ってきました。それは私が子供のころの野外研修です。

現在の野外研修は、バスに乗って出かけてゆき、良い景色を見たり観劇したりいけばな展を見たりというようなスタイルが普通です。しかし今から50年位前の光風流の野外研修は、山に行って材料を採取し、その場で生けるというスタイルで開催していました。そしてこの時に必ず恒例だったのが、窯に大釜を用意し、ご飯を炊いておにぎりを結び、おでんやおかずも炊いて用意して参加者にふるまっていたのです。

参加者が100人くらいある食事の用意ですから、半端な量ではありません。それを当時の幹部の先生方が、下ごしらえから後片付けまで全てを行なわれていたのですが、やらされているような感じはなく、皆に食べさせてあげるんだというような、凄く温かい空気感が漂っていたのを子供ながらに記憶しています。

貴重な体験の機会をありがとうございました

その意味で今回のBBQ周年祝賀会は、光風流の古き良き伝統を今に再現された機会だったなぁと感じましたし、人が人に思いを寄せて行なう事の心地よさを、改めて感じる機会になりました。
今回の祝賀会は、会場の広さが限られていましたからお招きいただかれた方も限られていましたが、光風流の参加者にとりましては、貴重な体験をすることが出来た機会になったなぁと思います。

お世話くださいました皆様、本当にありがとうございました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風

内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。