乾 緑郎著
「機巧のイヴ 新世界覚醒編」

慶應通信でフランス文学を学んでいた際にヴィリエドリラダンの「未来のイヴ」を読み、好きだなぁという印象を持った数年後。
本屋でたまたま見つけた「機巧のイヴ」。
舞台は日本に似た日下国。

以下はGoogle booksの引用

説明

十三層の巨大楼閣に君臨するという噂の遊女・伊武(イヴ)。千年の秘術を求めて彼女を追う幕府配下の機巧師・釘宮久蔵。遷宮と幕府転覆計画の帰趨を見定めつつ、目も綾な衣裳の下、匂い立つ肌の奥で回転を続ける、精緻な歯車の心臓部へと探索は進んでゆく――。連載当初から話題をさらった、エロスの薫る長篇時代ミステリー小説!

こーれーはおねがいおねがいおねがいおねがいおねがい

当たり!!✨✨
とっても楽しい読み物でした。
連作短編集で、キーワードになるのは機械人間のイヴ。

私は特に相撲取りが出てくる短編が好き。
江戸時代のお風呂ってこんなだったのーΣ('◉⌓◉')
と、問題はそこではないというところにまで意識を持っていかれる一作でとても楽しかった。

その第二弾が今回の「新世界覚醒編」。

舞台は一作目から約100年後の新大陸の万博。
機械技師の死後、動かなくなったイヴは、再び動き出す…

…うーん…

ちょっと期待し過ぎたかしら

一作目のようにすらすら読めず、数日かけてツラツラ読みました。

戦争や万博など、最後にまとめられた参考文献を見ると「あー…本当に、『参考』にしてるよね。」と思いましたが…

ちょっと…もう少しなぁ…。なんで言えば良いかわからないのですが、ひねりが欲しいのです。
なんだか、なんだか、冷めてしまいましたえーん

3作目もありますが、そちらに行こうか…他の小説に手をつけようか…

コロナで自宅待機中、たくさん読みたい本はありますが…悩みます目