沖縄出身Vocalist&声のトレーナーCHIEのオフィシャルブログです。はじめましての方はこちらから☞CHIEプロフィール

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美ボイスボイトレオンラインメニュー(セミナー、レッスン)の募集は定員に達しました。次回の募集は年明けを予定しています。

 

 

ブログに来てくださりありがとうございます。

 

 

 

では、プロフィールの後半をお楽しみください。

 

前半はこちらから!

 

 

 

前半は、
 
小さい頃からあこがれていた歌手の夢に破れたこと、
父の死について、また運命的なオーディションに出会ったことを綴っています。
 
 
 
後半は、
 
失意のまま日常に戻り、震災を通して、そこからどうやってボーカリストの道へ進んでいくのかを赤裸々に語っています。
 
 
 
では後編をどうぞ!
 
 
 
 
 
 
失意のまま東京に帰る

 

 

 

東京に戻ってからも会社員をしていました



それでも
歌をやりたいという気持ちは諦めきれず
ボイストレーニングには通うことにしたんです。



大手のスクール
こちらから先生は選べません
眼鏡をかけた、元気な男の先生でした



ジャズを歌いたいって伝えたんだけど



歌手になりたいことは
どうしても恥ずかしくて言えなかった…




カラオケでうまく歌いたいって
ウソついて習い始めました



本気で学ぼうって気持ちがなかったものだから、
先生も教え方が適当なの笑




どんどんやる気がなくなっていって
半年くらいでやめちゃった…



歌を歌いたい気持ちはずっとずっとあったけど
そんなの仕事として成り立つわけがない。

 

 


やれるはずない、わたしには無理…。

ずっとそう思っていた。



そう思ったのにはもう一つ理由があった。
それは、沖縄で暮らす友人のこと。



ライブハウスのオーディションを「受けたらいいじゃん」と背中を押してくれていた人。

 

 

 

彼女は実はジャズボーカリストだったの。



沖縄に帰るたびに彼女のライブに足を運んでいた。

 

 


でも、ライブを楽しむどころか、

目の前でいきいきと輝く彼女を観て、嫉妬の嵐に包まれていた。



ああやってわたしもステージに立ちたい。
心から好きなことを仕事にしたい。

悔しい。悔しい。悔しい。



でも、でも、、、それができるのは一握りの人たちだけなんだ。。。
わたしには無理だ。




そう自分に言い聞かせるようにして必死だった。
普通の会社員として仕事に集中するようになった。



「歌なんて」夢物語だ。



社会人になってからもその気持ちがずーっと続いた




 

バイトしなきゃ食べていけないミュージカル劇団員

 

 

 

アパレルの職場は2年で辞めました



地元に一人で暮らす母の下に帰りました。
仕事を辞めてからはフラフラしていたな



そんな時



ミュージカルの役者とダンサーのキャストの
オーディションの募集を見つけたの。



琉球舞踊とクラシックバレエを
小さいころからやっていたので、



ダンスならやれそうだと思い受けてみたくなった。



もうあの頃みたいに
親の許可とか要らないよね?



そして…



オーディション受けたら
合格通知が届いたの!




嬉しくて小さい家中を歩き回った



1年半くらいアルバイトをしながら
ミュージカルの舞台に出た。



やりたいことが叶って幸せだった。



周りの役者やダンサーの人たちも
みんなキラキラしていて、



やりたいことを形にしていて、夢のようだった。



だけど…



心のどこかで
こんな楽しいことがこのまま続くはずがない
 

 

 

こんなに幸せがずっと続くことはない
とどこか冷めた目で自分を見ていた。



演劇とか音楽とかダンスとかはお金にならない
生活できない、バイトしなきゃいけない
 

 

 

ホントに大変だな…



苦労しながら疑問に感じながら
続けるのは違うと思っていました…




そのままフェードアウト
完全に演劇の世界からは離れたんです。





 

目標を見失って目の前は完全にグレーな景色

 

 


そのときに旦那さんと結婚します。
演劇をやっている時に知り合いずっと応援してくれました。今も引き続き応援してくれていますニコニコ



転勤が決まって沖縄から
東京に戻ることになりました。



完全に演劇とは離れたけど
未練がなかったかというと嘘になる



東京に戻った後も
何かしたいと思いながら

 

 


自分のエネルギーをうまく発散できないまま
悶々と過ごしていた。



もう演劇や歌はあきらめてちゃんとしなきゃ!
 

 

 

社会の一員でいなきゃ、
お金を稼がなきゃ、

働かなきゃ、
 

 

 

そんな脅迫観念に駆られて
数年間派遣社員をやっていました。



もうそのころには
やりたいことが良くわからなくなっていたと思う。



やりたいこと、と
やるべきこと、が

 

 

 

ごっちゃになって訳が分からない。



アクセルとブレーキが同時に動いているような感覚…



完全に目の前の世界はグレーだった
頭の中にモヤがかかる感じ。

 

 

 

幸せを感じとることができない
なんか幸せじゃないって思っていました。




そして



転職をしては辞めて、を繰り返していました。




 

2011年の震災後に突然始めたこと

 

 


その後は正社員にもなりました。



難関の狭き門を突破したけど
全然なじめず3か月で辞めます。
ホントなんかやらかしとるよね汗


そのあと1年くらい主婦をしていました。



そして迎えた2011年
震災のときに東京にいました。



そのころ英語のスクールに通って勉強をしていました。
地震の時は授業中で、教室がものすごく揺れた。



一瞬だけど、このまま死ぬのかもしれないと思った。



交通機関がすべてストップして
家に帰れなくて学校に泊まりました。



家族と電話がつながらない
旦那さんも出張中で電話がつながらない
 

 

 

頭がパニックで混乱してました。
いつ死んでもおかしくない








やっぱり、、、









わたしは歌を歌いたい











そんな漠然とした気持ちが震災後にむくむくと湧いてきました。



気が付くと、家の近くのカルチャースクールのホームぺージを検索していた。



ジャズのボーカルレッスンをやっていることを知り、
恐る恐る体験レッスンを受けてみました。
なぜかやっぱりジャズだったんだよね



カルチャースクールは若い人は
ほとんどいなくて年配の人が多かったです。



みな思い思いにジャズを歌うの。
上手い人もいれば下手な人もいる。
でもそれでもいいって感じ…楽しんでいる姿が皆素敵だった。



とても居心地が良くてすぐに入会しました。



発表会が半年後にあるからと
さっそく一生懸命練習しました。



練習していくうちにどんどんうまく歌えるようになるのが自分でもわかってとても楽しかった。



先生のピアノに合わせて練習していたけど
本番は、ドラムとベースも入って、

 

 


生演奏で歌うってすごく楽しい!



あぁ、歌うって、ステージに立つってこんな感じなんだな。故郷の沖縄で見たステージを思い出していた。



あの時のボーカリストのようにステージに立って歌っている



でもこれだけで満足はしたくない…



それから本格的に
ジャズ専門のボーカルスクールに行き始めました。



ちょっと怖さも感じていました。
たぶん、歌に対して本気になり始めていたからだと思う。





 

ジャズボーカルとしての歩み

 

 

 

週に1回30分の個人レッスン
持ち歌を少しずつ増やしていきました。



習い始めてから1年くらいのころ
せっかく歌えるようになってきたから
披露する場が欲しいと思うようになっていた。



ネットの掲示板で見つけたボーカルの募集
オーデイションに申し込みました。



発表会とか以外の場で歌うのは初めて…
マイクを持つ手が震えてバカみたいに汗かいて緊張してました
Cry Me A River というちょっぴり切ない失恋ソングを歌った



そのときに一緒にいたボーカルのお姉さんに
「声が綺麗ね」と褒められてセッションに誘われたんです。

 

 


セッションって言葉をその時初めて知りました。
ふだん一緒に演奏しない演奏者・楽器同士で演奏することです



ちなみにそのバンドのオーデイションには2人とも落ちちゃいました笑



そこで彼女と連絡先交換して
ここからわたしの人生が変わりはじめます。



勇気を出してセッションに行くと
バックでプロが演奏してくれる。

 

 


ボーカルが入れ代わり立ち代わり歌う。
プロの生演奏をバックに歌うのは初めてだったからほんとうに緊張した。


 

大勢の人たちの目が一斉にさっと自分に集中する。
緊張で足が震えた。



テンポがうまく伝えられない
声が思うように出ない
歯がゆい



けど、好きなように表現できて、歌えてとても楽しい



セッションでドラムの人に
君、面白いからライブにでない?と声をかけられました。




それがきっかけで初めてプロの演奏の下で、
ついに初ジャズライブデビューを果たしたのです。




 

楽しいけど…誰にも言えない

 

 

 

それからは派遣社員として事務職しながら
2、3か月に一度くらいライブ活動をやっていた。



音楽を習いながら普通に仕事して
たまにライブができて、それで十分楽しかった。




職場の人には歌のことについては言ったことがなかった。





仲のいい友人にも言えなかった
母にも言わなかった




いい歳して人前で歌っている
そう思われたら嫌だし




歌をやりたいってことが
他の人に受け入れてもらえないかもしれない





音楽で生活するなんて無理だろうと思っていた。
周りでプロとして活動している仲間は
みんな苦労しているから。




そのころは安定的な生活を保つこと
好きな服や靴やカバンを買うことの方が大事だった





好きなことをして生きていくにはどこかで苦しまないといけない、




好きなことをして自由に生活できるはずがない




父もやりたいことをやって
会社を畳んで大変な思いをした。




人一倍頑張っていた
大好きだった父が苦労したのだから




わたしが好きなことやってもうまくいくはずがない




ずっと過去をひきずっていた。




 

自分探し、そして世界が広がる瞬間

 

 


派遣社員から正社員となり、収入も安定しているけど、何か迷ってばかりだった。



どこに進んでいいのかわからない…
人生もう行き止まりだと思った



これまで行ったこともない何十万もするセミナーに

参加することになりました。




今思うと藁にもすがる思いだった。
別にあやしいセミナーじゃないからねw



周りの人たちは起業家を目指している
みんなキラキラしていて刺激を受けた



父が事業で苦労していたのを見ていたわたしには、
起業家を目指す人たちが珍しくて仕方なかった。



こんな世界もあるの?



そこで学んだこと
仲間から受けた刺激は不思議な体験の連続だった。



それでも
仕事を辞める気にはなれなかった
わたしにはできないとやっぱり思っていた。



その後、転職の機会があって別の会社に移る。



だけどその職場は全然合いませんでした。



なんでこんなこと繰り返しちゃうんだろう
なんで、と自分を責めてばかりいた。



不安で眠れない日が続いて
できない自分が不甲斐なくて
ふと帰りの電車の中で涙があふれる



もっとやらなきゃ、もっとがんばらなきゃ
もっと何かを生み出さなきゃいけない、と





気づくと自分を追い込む言葉ばかりを自分にかけていました。





そうしているうちに、生きる気力さえも枯渇し始めた。



こんな状況で仕事するのは無理、死んでしまう
1年も経たずに辞めました。



もう疲労困憊だった。限界…



大きな組織で決まった時間働いて
決まったお給料をもらう
大切なものと引き換えに。


 

わたし本当にそれでいいの?
プツンと糸が切れた



辞めると決めたころから




「好きなことでは生活などしていけない、安定した仕事がなにより大事」




という価値観が崩れました。
 


 

 

やっとそこにたどり着いた…



自分に必死にプレッシャーをかけていた日々から解放され、そして、人生で一度くらいは好きなことを本気でやりたいと思い始めました。



いままではいつの間にか、お金を稼ぐことを中心に人生が動いていたことに気づいたの。
 

 

 

洋服や、鞄や、靴にどんどんお金を使っていることがバカバカしくなった。



今まで「自分には無理」だと思ってたことをやろうと思った。仮にお金があったとしても、楽しくなかったら意味がない



それならやっぱり…








歌をやってみようと思った。

 

 

 






何年も何年も前からやりたいと思い続けていたこと、
それを本気でやってみようと思った。



旦那さん、

ミュージシャンの友人、

そのほかいろいろな人に相談しました。
 

 

 

答えはまちまち
 

 

 

「いいんじゃない」とか
「音楽一本でやっていくのは大変だよ」とか

「そんなの無理だよ」など



肯定してくれる意見から、否定的なものまでいろんな意見を聞いたけれど、







結局答えは自分の中にあった






ずいぶん遠回りしたけど、やっと見つけた








 

好きなことやってもいいじゃない&父の意外な夢

 

 




収入は全然減ったし
以前の価値観の自分からすれば、

稼げていないダメ人間だけど…




今の自分はこれまでの自分よりずっと挑戦していて、
日々成長していて、輝いていると思う。




時々ふと思い出して落ち込むときがある。
人もうらやむ大企業での仕事を捨ててまで
わたし何をやっているんだろうって…




同世代の友人たちはバリバリ働いているか
主婦として子供をしっかり育てて母親を立派にやっている。
 




今のわたしはそのどちらでもない。
宙ぶらりん





この歳から新しいこと始めるってどうよ?





でも、そんな気持ちになっても
ライブでステージに立って歌った瞬間に
やっぱりこれだ!と思うの





好きな表現を、同じ感性を持った人たちと

共有しながら音楽をやれる瞬間、
 

 




 

その瞬間がとてもうれしい

自分の心が喜んでいることを実感するの










今のわたしの夢は、










わたしの活動を見て

やりたいことを楽しくやっている人がいて、
こんな生き方もあるんだって

いろんな人に知ってもらうこと




もし少しでもやりたいことがあれば

挑戦してみる誰かの後押しがしたい





もちろん、地位とか役職とかお金とか、

そういうものが要らないってことじゃない。






必要なこともあるなって今でも思う笑








ただ、わたしはやりたいことを長いこと我慢してきた経験から、








そのための労力は、あなたが生まれ持ったエネルギーを徐々に奪うのでははないかと思うの。










わたしは歌うことで自分自身を癒してきたから、 











自分の歌で人を癒したいし、元気づけたい
前に進むための一歩のような歌を歌いたい











 

ライブをするたびに一筋の光が見えるの


光が降りてくる







自分のやりたい歌が、思う通りに表現できて


それを誰かが受けとってくれた時。





 

 


 

からだ中の血が一気に体の中心に戻ってくる感覚になる。それを頼りに一筋の光の糸を伝って少しずつ進んでいるんじゃないかと思う。









なんとも不器用なやり方だけどね笑













最後にひとつ

 


大切な記憶を思い出した



父は事業を起こす前
銀行員として立派に働いていたらしいの。
わたしが生まれる前のこと。



いつの時か父に「歌手になりたいの」って

告白したことがあったの。
 

 

 

その時にわたしを自分の部屋に呼んで一つのレコードを見せてくれた。



何も書かれていないラベルもない、
ただ黒いだけのレコード。



少し間をおいてこう言ったの。

 

 

 

 

 

 

 


「お父さんも昔、歌手になりたかったんだ」







父は一家の長男として学校を卒業した後、銀行員になった。
でも本当は歌手になりたかった。
 

 

 

社会人になってからもその夢を捨てきれず
ある時レコード屋さんに行って歌を録音させてもらったのだと…



どんな思いでわたしにその話をしてくれたのだろう
その果たせなかった夢を父が大切に

心に置いていたことは子供心にわかったの。



父が部屋を出ていったあと
一人でレコードを聴いた。



とても優しい父の歌声が部屋中に響いて
暖かい空間に包まれていた。
 

 

 

父は本当に歌がうまかったの。
小学生の時にオーディションのことを父に言ってたらどうなっていたかな…









おわりに









好きなことして生きていく
そんなのできるはずがない

 

 


ホントにそれでいいの?
後悔しない?



いまはたくさん挑戦をしていて
オーディションやコンテストにも出るようになった。



いい結果ばかりではない
涙も出ないくらい悔しくて立ち尽くしたこともある。







それでも…







わたしが大好きな歌に気づかせてもらったように







そんな、誰かの背中を押してあげられるような
歌を歌っていきたいと思います。







ここまで読んで私の歌に興味を持っていただいた方は、Websiteも見てみてください👇

 

 


ライブ活動もやっています。

ぜひ一度会いに来てください🍀

 

 

 



 

チケット発売中

12月22日(火)クリスマス&バースデイ

無観客オンライン配信ライブ


出演者:伊是名千絵(vo)ぱくよんせ(pf)

大塚義将(ba)
時間:1st Stage Start19:00(2stages)
鑑賞チケット:1,000円~
※ジャズ、ポップス、沖縄の歌まで

楽しめるクリスマスライブです。

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購入・視聴はこちらから👇(ツイキャスに登録を)
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視聴方法について詳しくはこちら👇を
https://twitcasting.tv/helpcenter.php?pid=HELP_PREMIER_LIVE_BUY

 

 

 

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