こんにちは
自分と、繋がる。
自分と、生きる。
カウンセラーさえこです
わたしには小さい頃からよくしてもらった叔父と叔母がいました。
父方の叔父と叔母ですが
うちは母子家庭でしたが母の実家はとても遠く
周りに頼れる親戚など皆無だったせいか
父と離婚した後もわたしたち家族を気にかけ支えてくれました。
わたしもいつも優しい叔父叔母夫婦が大好きでした。
中学生までは長期休みの度に長期ステイ
実家よりも快適だったので帰りたくなかった。
最終日には決まって泣いていましたから
大人になってもたまに時間を見つけてはよく会いに行っていました。
健康を絵に描いたような叔父が80歳代で肺がんになりました。
癌が見つかったときにはもう手遅れ状態で余命はあまりなかったんです。
叔母の希望で本人への告知はせずに最期まで言いませんでした。
叔父叔母夫婦には子供がいなく、
心細い思いをしていたのでわたしができるだけのことをしたい
と介護を買って出ました。
しばらくの間、わりと元気にしていた伯父が急に具合が悪くなり入院することになりました。
叔父が入院している病院へは車で片道一時間はかかります。
（今考えると仕事もフルタイムだったし、大変だったけどよくやったなぁ
）
入院してからは常に付き添いが必要だったので叔母と交代しながら診ていました。
癌の患者さんは自宅療養から入院の段階へ移ると、それまで比較的緩やかだった病状の進行が急激に速まり、ADL（日常生活動作）や体力、気力とも急激に落ちていくと聞いていたので、わたし達も気が気じゃない状態でいました
ある日、病室へ行くと
叔母が叔父に何か話しかけていました。
叔母「今日は、○○なの？」
叔父「ばーか！」 「ふんっっ
」
叔母「だから、豆腐にしょうゆかけていいの？」「かけるならかけるけど、、、？」
（なにやら食事中のやり取りみたいです）
叔父「ばーか！」 「くるくるぱー
（ジェスチャー付き笑）」
↑
え
どしたん
一体このふたりになにが起こっているのか
その後、叔母に何か話しかけられても
答えは「ばーか！」「ふんっっ！」「くるくるぱー！」。
叔母は困惑ぎみだけど、そんなに慌ててはいない。
叔母が気の毒になって様子をみていると…
叔父はイライラした表情なんだけど
叔母はちょっと楽しそうに笑ってる。
なんなら、ちょっと言い返していて
「どーせわたしはバカですよ〜だ」
「わたしは、くるくるぱー（叔父の真似して）ですから」
とか笑いながら言っている。
おお〜
叔母はめげていない
良かった！
しかし…
何故ゆえ叔父はこんなにひねくれ者になった
こんな小学生の悪ガキみたいな態度って
たしかに昔から叔母に対して少し気難しい面もあったけど、わたしの目から見た叔父はジェントルマン
優しくてスマートな伯父なのに。
病気がつらくて叔母にあたっているのかな
それが何日間か続いていたので
伯父に
「どうしたの？そんなに強くおばちゃんに言ってるけどなんかあったの？」
と聞いてみた。
そしたら
予想外の答えが
伯父「あいつ（叔母）を鍛えるためだ」
わたし「？？？」
伯父「あいつは1人じゃなにも出来ない。オレがいついなくなっても大丈夫なように、鍛える」
って、、、
いやいやいやいや
それズレてますやん
伯父さんがいなくなっても
叔母さんちゃんと生きていけると思う
だって
こんな理不尽にばーか！とかジェスチャー付きでくるくるパーとか言われても伯父のしてもらいたいことを予測してやってあげていてしかも笑いながらそれを許している叔母って
どんだけ懐深いねーん
生きていくスキルあるし
愛のかたちは人それぞれですね。
ほんとうに。
うわべだけ見ていてもわからないことが
たくさんありますね。
伯父の話はまだ続きます〜
最後までお読みいただきありがとうございました