マニラの顔役になんとシャトーディケムを

ゴチになった。01年のビンテージで呑み始め

頃の貴腐ワインだ。

買って飲むことはあるが高級レストランで

サーブされた経験は未だなかった。


ディケムだの思わず声を出した私の声が

耳に入ったのか、顔役の目元がほころんだ

ように思えた。


フィリッピンのマニラでシャトーディケムを

振舞われるとは思いもしなかっただけに

感激は大きい。色は琥珀に達してはいないが

酸味と甘みとコクは充分にビンテージの

付けられる域に達している。


美味い和食の後のデザートワインが

シャトーディケムの最高の演出の

マカティーの夕食だった。